知って得する経営塾 第706号『生かされていること、試されていること』
知って得する経営塾 第706号『生かされていること、試されていること』
┏╋━ 知って得する経営塾 ━━━━━━━━ 第706号 2021年2月8日 ━
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『生かされていること、試されていること』
MBA 長友 孝幸
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『生かされていること、試されていること』
MBA 長友 孝幸
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2020年1月の初旬、、、航空写真を撮っている仲間から、、
『空港に行かないほうがいいよ』と連絡が入った。
今、考えれば、コロナウィルスを知らない航空関係者にとって、
例年のインフルエンザと認識していたかもしれません。
そのような状況が続いたにもかかわらず、中国の春節を迎えてしまいました。
この時、敏感に対応したのが比国のドゥテルテ大統領でした。
ボラカイ島(首都マニラからは南へ200km、ビサヤ諸島の西端にある
大きな島パナイ島の最北端から2km沖にある。面積は1,002ヘクタール、
島の長さは7.5km、幅は最も狭い場所で2kmしかない小さな島)に
到着する中国からの航空機、全便の着陸を拒否しました。
過去にフィリピン政府は、ボラカイ島が観光地として世界的に有名になるにつれ、
水の過剰使用、土地の用途規制、人口の増大、
汚水、廃棄物等の環境問題に悩まされていた。
島民だけでなく、開発する企業体に対して再三の注意しても、改善しないこと、
ボラカイ島周辺の海の汚染状況があまりにも深刻だと考えたドゥテルテ大統領は、
2018年4月26日から半年間の島全体を閉鎖すると言う大胆な決断した経緯があります。
私はこのボラカイ島がオープンした2019年2月の初旬に行っているのですが、
この島の規模、医療体制、外国人の来島の状況を考えると、
コロナであろう病原体を国として阻止しようとするドゥテルテ大統領の
意思決定(中国からの航空機、全便の着陸を拒否)は的確だったと思いました。
そのような、強引と思われるようなドゥテルテ大統領のやり方は、
2020年2月に私用でフィリピンに行っていた時にも感じていました。
私の家はパンパンガ州にあります。
この時期、フィリピンでも世界からコロナウィルスに関する様々なニュースが駆け巡り、
現地でABS-CBNのニュースで日本の『北海道の緊急事態宣言』が伝えられた時は、
現地の様子を肌で感じている私にとって、近いうちにフィリピンは
強度の強いロックダウンすると感じました。それは速やかな出国を意味しています。
その後、フィリピンはロックダウンになりました。
日本で言うような緊急事態宣言と言うレベルではなく、
自らの住む区内あるいは市内の移動は許可されますが、
すべての国民は区や市を跨ぐ移動は全て制限されました。
仮にロックダウンの最中に移動をする者があれば、
射殺するとドゥテルテ大統領は言い放ちました。
フィリピン国民からすれば、いくら自分の生活がある、
仕事があるからといっても深刻な選択をしなくては、ならなかったですよね。
もちろん、日本のような休業補償等はありません。
同じ時期に、日本はどうしていたのでしょうか。
アホな政治家が提案した『GO TO キャンペーン』によって、
日本国民は、日本国内をあちこちと歩き回っていました。
残念なことに、それと一緒に人間の影に潜んでいたコロナウィルスも
あちこちと歩き回ってしまいましたね。
以前、コロナウィルスが一息ついたころ、
このメールマガジンで、『○○崩壊』と言うことを書きました。
経営者にとって『崩壊』と言う言葉は嫌なことばですが、、
昨年は、『医療崩壊』など、沢山の『○○崩壊』と言う言葉をニュースで聞き、
世の中は当たり前のように、国民はその言葉を使っていました。
ただ、『崩壊』と言うまでには、
神様は必ずその選択肢を我々に与えていると、私は考えていました。
つまり、どのような状況であっても、国、自治体、個人、
それぞれのレベルで、あるべき姿があると思っています。
先に述べたように、個々の利益を補うために、
見切り発車した幼稚な政府の政策は、
最終的に国民を深刻な状況にしてしまいました。
一瞬『飴』を与えられたものの、結果的には『ムチ』がきました。
国民はコロナウィルスの感染拡大によって仕事を解雇され、
今、生活をすることさえできない深刻な国民をつくってしまったのです。
同じように、我々経営者の状況も深刻です。
我々はどうすれば良いのでしようか。
私はひとつ考えて見ました。格闘技で言えば、『仕切り直し』です。
戦っていて、一旦、不利になるならば、
一度、ニュートナルなホジションに早く立ちもどるほうが、
相手に追い込まれ、不利になるリスクは少なくなります。
ならば、経営資源がある間に、もう一度、仕切りなおすことが
大切なのではないか思います。今回の相手は正体が見えないですからね。
その為にも、無駄であったかもしれない過去に豆まきした経営資源を
再度チェックすることも大切な要素になります。
もし、コロナ禍で短期的に御社にとって最適な解決策があるのであれば、
グーグルで検索してみてください。
多分、我々、経営者が解決しなければならない問題は、
グーグルでは解決できない問題なのではないでしょうか。
もし、神様に『生かされていること、、試されていること』と考えれば、
グーグルに頼らず、経営資源を再度チェックしながら、
苦しくても前向きに考えて行けるはずです。
人としての真意が、今、試されている時期なのかもしれませんね。
私も同じです。
※それにしても、私はいつになれば、フィリピンの我が家に帰ることができるのでしょうかね。
コロナの中で国外に家族があることは、本当に深刻なのです(笑い)。
◆◇◆ MBA 長友 孝幸 プロフィール ◆◇◆
株式会社比風屋 代表取締役 長友 孝幸
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次号、第707号は2月15日(月)に配信予定です。
どうぞお楽しみに!
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