知って得する経営塾第551号『チートツール...ポケモンGOに見る業務妨害罪！？』

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

『チートツール…ポケモンGOに見る業務妨害罪！？』　　　　　　　　弁護士　谷原　誠

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

今回は、今、大流行している「ポケモンＧＯ」に関する内容です。

このメルマガの読者には、「ポケモンＧＯ」に

夢中になっている子を持つ親も多いと思います。

もしかしたら、ご自身が熱中しているかもしれませんね。

あまりに熱中すると、ゲームを攻略しやすくなる方法を

探してしまうものです。

そして場合によって、ズルをしてでも、ゲームを有利に進めたい、

という気持ちも出てきます。

しかし、それは要注意。

場合によって、犯罪に手を染めてしまう場合もあります。

皆さんは、「チートツール」（CT）というものをご存じでしょうか。

チートツールとは、ゲーム攻略のために「ずるをする道具」のことで、

早速、「ポケモンGO」でも登場しているようです。

「ポケモンGO」は、スマホのGPS機能を使ってポケモンを捕捉するゲームですが、

チートツールを使うと、GPSデータを改変でき、

家にいながらにして、世界中のポケモンを捕捉できる、

というものがあるそうです。

そうすると、有料アイテムを購入する必要があり、

ゲームメーカーが損害を被る、ということになります。

このチートツールですが、改変の仕方によっては

ゲームのプログラムを改変することになるので、

著作権法違反となる場合があります。

実際、すでに、ゲームのチートツールを作った、

ということで、著作権法違反で逮捕者が出ています。

また、このツールを使うだけでも、ゲームを誤作動させ、

本来のゲームが予定している動作をさせないことになり、

ゲームメーカーの業務を妨害することになります。

よって、ツールを使うだけで、業務妨害罪が成立する可能性があります。

そして、実際、業務妨害罪で逮捕された事例も出ています。

ゲームに熱中すると、どうしても便利なツールが欲しくなるものですが、

正規のツールでなく、違法なツールを使うと、

思わぬところで犯罪に巻き込まれることがありますので、

くれぐれもご注意ください。

◆◇◆　みらい総合法律事務所　弁護士　谷原　誠　プロフィール　◆◇◆　

　　　　　　https://www.ecg.co.jp/about/mirai.php?mm=551

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

　≪おすすめ書籍のご案内≫

　当メルマガの執筆陣の著書です。是非ご一読下さい！

　★『実践ワーク・ライフ・ハピネス2』

　　　榎本恵一、阿部重利共著　藤原直哉監修

　　　　https://www.ecg.co.jp/topics/worklifehappiness2.php?mm=551

　★『知って得する年金・税金・雇用・健康保険の基礎知識　２０１５年版』

　　　榎本恵一、渡辺峰男、吉田幸司、林充之共著

　　　　https://www.ecg.co.jp/topics/2015.php?mm=551

　★『実践ワーク・ライフ・ハピネス』

　　　榎本恵一、阿部重利共著　藤原直哉監修

　　　　https://www.ecg.co.jp/topics/post_53.php?mm=551

　★『社長、ちょっと待って！！それは労使トラブルになりますよ！』

　　　榎本恵一、谷原誠、吉田幸司、渡辺峰男共著

　　　　https://www.ecg.co.jp/topics/post_52.php?mm=551

　★『経営コーチ入門　経営者をサポートする』

　　　榎本恵一、伊地知克哉、林充之共著

　　　　https://www.ecg.co.jp/topics/post_49.php?mm=551

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

★☆★　既刊情報　★☆★

実践ワーク・ライフ・ハピネス２　成功する会社は仕事が楽しい!

企業の成功の秘訣は
“頑張る"から“楽しい"へ!

成功する企業と成功しない企業とでは何が違うのでしょうか。
それは社員が“楽しく"仕事をしているかどうかの違いです。
会社は、これまでは“頑張る"ところでした。
しかし、今は違います。今は、頑張るより楽しく仕事をするほうが
業績も上がることがわかってきました。
働くことが楽しいと思える会社には「ハピネス」があります。
ハピネスがある会社は成長するのです。
本書は、ハピネスな五社の事例を取り上げながら、
その成功ポイントを明らかにしました。

業績不振に悩む経営者や管理者、
働くことに意義を見出せない若い人たちの必読の書です。