知って得する経営塾 第486号『年金のマクロ経済スライド制度』
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実践 ワーク・ライフ・ハピネス2 成功する会社は仕事が楽しい!
企業の成功の秘訣は
“頑張る"から“楽しい"へ!
成功する企業と成功しない企業とでは何が違うのでしょうか。
それは社員が“楽しく"仕事をしているかどうかの違いです。
会社は、これまでは“頑張る"ところでした。
しかし、今は違います。今は、頑張るより楽しく仕事をするほうが
業績も上がることがわかってきました。
働くことが楽しいと思える会社には「ハピネス」があります。
ハピネスがある会社は成長するのです。
本書は、ハピネスな五社の事例を取り上げながら、
その成功ポイントを明らかにしました。
業績不振に悩む経営者や管理者、
働くことに意義を見出せない若い人たちの必読の書です。
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年金のマクロ経済スライド制度 特定社会保険労務士 東海林正昭
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メルマガの読者の皆様お元気ですか。
平成27年度の年金額は、平成14年度をピークに年金額が下がり始め、
その後据え置きや下がりつづけていた年金額が13年ぶりに上がります。
平成16年改正で導入された「マクロ経済スライド」の実施、
平成25年10月から始まった「特例水準の解消」の最終年度など、
これまでに行われた法改正や制度改正が施行され、
年金制度は変革時期を迎えています。
総務省から平成27年1月末発表された
「平成26年平均の全国消費者物価指数」(生鮮食品を含む総合指数)の
対前年比変動率は、2.7%プラスとなりました。
さらに平成27年度の年金額改定に用いる「名目手取り賃金変動率」は
2.3%プラスとなりました。
賃金が物価を下回っている場合は賃金にあわせて年金額が改定になります。
よって年金額改正は「名目手取り賃金変動率」2.3%プラスを基準とします。
過去の年金額は、物価などが上がれば年金も上がり、
下がったときは年金が下がる完全物価スライド制をとっていて、
本来ですと年金額は「名目手取り賃金変動率」2.3%プラスのため
2.3%増額するはずですが、平成27年度より初めて実施する給付水準の調整を
行うシステムのマクロ経済スライドの調整率(現役被保険者の減少と
平均余命の伸び率を反映した率)として0.9%の減額を行います。
この結果、平成27年度の年金額は、マクロ経済スライドの調整率
として、2.3%から0.9%減額された額になります。
現在のマクロ経済スライド調整率は0.9%マイナスですが、
今後調整率の数値が上がるかもしれません。
つまりインフレになり物価などが上昇し、たとえばアベノミクスで
物価などが2%上がっても2%-0.9%=年金額は1.1%しか上がりません。
1%物価が上がるとすると、1%-0.9%=年金額は0.1%しか上がりません。
0.9%物価が上がるとすると、0.9%-0.9%=0になり年金額は上がらなく
変わりません。極端な話、10年間毎年0.9%物価が上がると、
10年間で0.9×10=9%物価が上がりますが、年金額は調整率0.9%を毎年引く
ので10年間たっても同じ年金額のままです。
今回、このように平成27年4月より初めてマクロ経済スライドが発動されます。
さらに、今まで支給されている年金は、平成12年度から14年度にかけて、
物価下落などにもかかわらず、特例法でマイナスの物価スライドを行わず
年金額を据え置いたことなどにより、本来の年金額より2.5%高い水準
(特例水準)で支払われています。
この特例水準について、現役世代(将来、年金を受け取る人)の年金額の
確保につなげるため、平成25年10月から27年度までの3年間で解消する
ようになりました。
平成24年11月法案が成立し、平成25年10月分より1.0%引き下がりました。
平成26年4月からは、解消で特例水準1.0%引き下げられる予定が、
「名目手取り賃金変動率」が0.3 %上がったため、
0.7%(▲1.0%-0.3 %)引き下げられるようになりました。
さらに、最後の特例水準解消調整として平成27年4月より0.5%引き下げられ
ます。尚、特例水準解消になるまでの期間、累計で約9.6兆円余分に年金を
支払うことになりました。
つまり、平成27年度の年金額は、2.3 %(名目手取り賃金変動率) -0.9%
(マクロ経済スライド調整率)--0.5%(特例水準解消率)=0.9%の計算になり、
0.9%年金が上がります。
この結果、平成27年4月分から年金額は0.9%増額され、4月分と、5月分が
6月15日(月)に支払われます。
来年度も、インフレになってもマクロ経済スライド調整率によるマイナスが
あることを加味してライフプランを考えましょう。
◆◇◆ 特定社会保険労務士 東海林 正昭 プロフィール ◆◇◆
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編集後記 副編集長 塩田 剛也
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いつも当メールマガジンをご愛読頂きまして誠にありがとうございます。
今年の確定申告時期にも、年金受給額が減ったことに対する不満の声を
何度も聞きました。マクロ経済スライドも適用され、受給者の方にとって
また不利になるようです。
制度上の減額もありますが、あるお客様は加入している年金基金が解散して
しまうなど予測していなかった事態が発生していました。
将来自分が受け取れるかどうかも本当にわかりません。
自分でなんとかしなければ、将来生きていくだけでも難しくなるかも
しれません。
たまたま聞いた話ですが、1月に2週間だけ、
ハローワークで募集される制度があるそうです。
その内容は、2年間無料で介護の専門学校に通えること。
また、通っている間は失業保険のような形で約20万円が支給されるという
ものです。
東京都の制度なので他県ではないかもしれません。
都道府県毎の予算で設けられるそうです。
将来への投資が無料でできる、というのは非常に魅力的だと思います。
将来が不安だからこそ、多くの人が目を向けない部分にアンテナを張って、
少しでも自分が有利になる情報を拾っていくことがだいじですね。
次号、第487号は4月27日(月)に配信予定です。
どうぞお楽しみに!
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