知って得する経営塾 第484号『お家騒動』
★☆★ 既刊情報 ★☆★
実践 ワーク・ライフ・ハピネス2 成功する会社は仕事が楽しい!
企業の成功の秘訣は
“頑張る"から“楽しい"へ!
成功する企業と成功しない企業とでは何が違うのでしょうか。
それは社員が“楽しく"仕事をしているかどうかの違いです。
会社は、これまでは“頑張る"ところでした。
しかし、今は違います。今は、頑張るより楽しく仕事をするほうが
業績も上がることがわかってきました。
働くことが楽しいと思える会社には「ハピネス」があります。
ハピネスがある会社は成長するのです。
本書は、ハピネスな五社の事例を取り上げながら、
その成功ポイントを明らかにしました。
業績不振に悩む経営者や管理者、
働くことに意義を見出せない若い人たちの必読の書です。
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お家騒動 落語家 三遊亭 金時
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大塚家具の騒動、面白かったですね!
株主総会で、「この子は難産だった」 とか
「クーデターによって社長の座を追われた」
なんて株主たちにとってはどうでもいいことでしょ?
毎日、楽しくみてました。
問題の根底は、親父さんのやってた方針と違うことを娘がやり始めたので、
それが気に食わん、ということのようです。
でもその気持ち、わかるなあ。
私の父、現金馬は若い頃は落語を全くやらず、もっぱら腹話術で稼いで
いました。当時は終戦直後で、テレビ局としてもバラエティ番組を作ろうと
しても、お笑い芸人がいる訳ではなく、テレビ、ラジオ、お座敷、余興、
司会など落語家が活躍できる場所はたくさんあったのです。
父は暇さえあればテレビ局に顔を出し、仕事をもらってました。
その集大成がお笑い三人組です。
全国に顔が売れ、いわゆるテレビタレントのはしりです。
転機は39年に名人、三代目三遊亭金馬師匠が亡くなったことでした。
テレビで活躍していた父に楽屋での居場所はなく、意地悪もされたそうです。
あまりのし烈さに廃業を決意し、金馬師匠に相談に行くと、
先代は書き物をしながら
「今、いろんな過去の芸人たちの事を調べているんだが、
なんだかんだ言っても芸人は売れなきゃダメなんだよ」
後ろも振り返らずそういったそうです。
金馬師匠は父の顔をちらっと見ただけで
「あ、こいつテンパってきやがったな」と看破して、
父の生き方を肯定してくれたのです。
父は「日本中が敵になっても師匠だけは俺の味方でいてくれる」
そう思うと涙が止まらなくなって 「お先に失礼します」
同じく背中を向けたまま一言 「しっかりおやり」 。
(朝日出版社「金馬のいななき」より)
素晴らしい師匠ですよね。多くの人材を育てただけの見識があったんですね。
亡くなると同時に襲名の話が持ち上がり、テレビの仕事をセーブし、
落語の稽古にまい進して、現在に至ったわけです。
ですから父は事あるごとに 「芸人は売れなきゃダメなんだよ」とか
「暇があったら放送局に顔をだせ」 とか 「落語はともかく顔を売れ」
さらには「俺が教えてやるから腹話術をやれ」
「飛び道具(お座敷芸、踊りなど)をたくさん仕込め」
とよく言いました。
つまり自分と同じようにやれば必ず売れるもんだ、という
確固たる信念があるのです。弟子全員に同じことを求めて来ます。
でももう時代も違うし、親子とはいえ、別人格ですから、
私は父と同じことはできませんでした。ですから今でも
「俺の言う通りやらないからダメなんだよ」 とも言いますしね。
さて、大塚家具の騒動、これとよく似てませんか?
父は自分の商売スタイルを変えて欲しくない、
「こうすれば必ずうまくいくんだ!」 という確固たる信念がある、
娘は「時代に合った経営を模索しなければ時代に取り残されてしまう」
という考えもあるのでしょう。
我々もお笑い芸人に活躍の場を侵食されているように、
家具業界もイケアやニトリの台頭に柔軟に対応していかなければいけない、
と考えたんでしょうな。
どっちが正しいのかわからないけど、少なくとも創業者とはいえ、
会社は私物ではないからね。
私が父と同じ路線の落語をやらず、自分の方向性に進んでいることに、
父は自分の生き方を息子に否定されたと思っているのかも。
何はともあれ、会社を譲ったんだから、
大人しくしてた方がいいんじゃないの、おっとっつあん!
◆◇◆ 三遊亭金時師匠のホームページ ◆◇◆
三遊亭金時の部屋
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編集後記 副編集長 塩田 剛也
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いつも当メールマガジンをご愛読頂きまして誠にありがとうございます。
2月に引越しをしたのですが、リビングのテーブル、イス、
カーペットなど、いくつかの家具を大塚家具で購入しました。
と言っても高級品ではなく、数万円程度のものです。
無印良品やmomonatural、その他雑貨屋さんや老舗の島忠など、
色々なお店を見て回って最終的に大塚家具に決まりました。
2年ほど前にも大塚家具で枕を購入したのですが、
その時の比較対象はデパートの寝具売り場でした。
デパートでは3万円~5万円、またはそれ以上のものが多かったと思います。
とても手が出せないので大塚家具を見に行ったところ、
その3分の1くらいの値段で立派なものが揃っていました。
試してみても寝心地がとてもよかったので、即決で購入しました。
高級なものを扱っているというブランドイメージを持っていましたが、
以外にも手の届く値段である程度しっかりしたものが買えるということを
知り、それ以来お気に入りです。
今回の家具についても、他に回っていた店より安く揃えることができました。
もちろんデザインも気に入っています。
会員制の高級路線、というイメージはたしかに大事だと思います。
イケアやニトリくらいまで低価格になってしまうとイメージが崩れてしまう
ので、個人的には今くらいのイメージが好みです。
時代が変わり、創業当初とは生き残る術も変わってくると思います。
今回の騒動では、スムーズに代替わりしていく難しさが現れていますね。
偶然ですが、この4月から贈与税の非課税措置が始まっています。
結婚や子育てのための資金を子・孫に贈与した場合に1,000万円が
非課税となるものです(結婚関係は300万円)。
個人と法人では異なる点が多いですが、
スムーズに次代へとバトンタッチしていくことが大切、
という点では共通しているのではないでしょうか。
時代に対応しながら生き残れるように考えていかなければなりませんね。
次号、第485号は4月13日(月)に配信予定です。
どうぞお楽しみに!
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