知って得する経営塾 第460号『第3回ブラック企業大賞』
★☆★ 既刊情報 ★☆★
ワーク・ライフ・バランスを越えて 働き方が変わる 会社が変わる!
不況の中でも元気に業績を伸ばしている企業があります。
業績が右肩上がりの企業とそうでない企業とでは、どこが違うのか。
このシンプルな疑問に答えを出しました。
本書では、今、元気あふれる企業をピックアップし、その事例の中から
元気の源を探ってみました。その結果わかったことは、それらの企業には
“ワーク・ライフ・ハピネス"という考え方が根底にあるのです。
“ワーク・ライフ・ハピネス"が中小企業の元気の“素"だったのです。
業績不振に悩む中小企業の経営者、管理者の目からウロコ本です。
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第3回ブラック企業大賞 特定社会保険労務士 東海林正昭
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メルマガの読者の皆様お元気ですか。
8月記載のメルマガで、「第3回ブラック企業大賞」ノミネート企業の中で、
リコーのことを取り上げました。
多くは企業の過酷な労働により過労死などを引き起こした企業ですが、
そのなかでリコーが別の理由などでノミネートされました。
リコーは退職勧奨を行い、応じなかった社員40~50歳代の152人を、
技術・開発職などデスクワークから、コピー機の解体などといった
肉体労働を伴う職場などの物流子会社への出向を命じ、最終的には会社側が
敗訴して和解した詳細、出向、転籍の違いをお知らせしました。
さて、平成26年9月6日(土) 労働問題に詳しい弁護士や労働組合の関係者
らが選ぶ「第3回ブラック企業大賞」大賞が発表になりましたので、
その内容をお知らせします。
平成26年7月30日(水)「第3回ブラック企業大賞」
ノミネート企業として「大庄(日本海庄屋)」「ヤマダ電機」「JR西日本」
「タマホーム」「A-1 Pictures」「リコー」「秋田書店」
「学校法人智香寺学園正智深谷高等学校&株式会社イスト」「東京都議会」
の9つの企業などがノミネートされました。
さらに、「不二ビューティ(たかの友梨ビューティクリニック」
「ゼンショーホールディングス(すき家)」2つの企業が急遽
ノミネート追加になり、トータル11社の企業などになりました。
第3回ブラック企業大賞のノミネート選出理由などを分析すると、
選出内容のうち、過労自殺では「ヤマダ電機」・「JR西日本」・
「A-1 Pictures」、過労死では「大庄(日本海庄屋)」・「タマホーム」
が選出されています。
そのほかの理由として、解雇問題の「秋田書店」、出向問題の「リコー」、
セクハラヤジの「東京都議会」、
偽造請負の「学校法人智香寺学園正智深谷高等学校&株式会社イスト」、
残業代問題の「不二ビューティ(たかの友梨ビューティクリニック」、
弁護士を委員長とする「すき家」の労働環境改善に関する第三者委員会の
調査報告書が公表された「ゼンショーホールディングス(すき家)」
が選出されています。
なかでも、「すき家」の「第三者委員会報告書」の内容は、
24時間以上の勤務を何回も繰り返す、月の労働時間500時間、
深夜の一人勤務など、壮絶というべき記述の連続の
労働法規違反のオンパレードは、同社がみずからを「ブラック企業である」
と言ったに等しいと思われます。
この「報告書」発表後、多くのマスメディアも含めて、
すき家の労働条件が本当に改善されるのかを注目しています。
そのノミネート対象企業のうち、過労自殺で問題となった「ヤマダ電機」が
「大賞」を受賞、同社はウェブ投票でも5,256票を集め、
「WEB投票賞」も受賞しました。
残業代問題の不二ビューティ(たかの友梨ビューティクリニック)は
「業界賞」を、過労自殺のアニメ制作会社A-1 Picturesも「業界賞」
を受賞しました。
第三者委員会の調査報告書が公表されたゼンショーホールディングス
(すき家)は「要努力賞」を受賞しました。
セクハラヤジの東京都議会は「特別賞」を受賞しました。
このような「ブラック企業大賞」にノミネートされることは、
企業のイメージダウンになり、様々な面で社会的制裁なども予想されます。
皆様の企業も一歩間違えるとブラック企業と言われかねません。
社労士として、皆様方の企業がブラック企業とされないような対応策を考え、
一方、非常識・問題社員など、どこの会社にもいるブラック社員に対する
対応策も考えておりますので、問題を抱えている企業の皆様のお問い合わせ
お待ちしています。
◆◇◆ 特定社会保険労務士 東海林 正昭 プロフィール ◆◇◆
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編集後記 副編集長 塩田 剛也
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当メールマガジンをご愛読頂きまして誠にありがとうございます。
今回は第3回ブラック企業大賞の続報をお送りしました。
個人的にとても楽しみな回だったのですが、みなさまいかがでしょうか。
ブラック企業という言葉が広く使われ始めたのは、割と最近のことと思います。
今では職場に不満があったりするとすぐ「うちの会社はブラックだから」
と、自虐的に言うのが当たり前の光景です。
ですが、今回出てきたブラック企業こそ「本物の」ブラック企業
と言えるのではないでしょうか。
月の労働時間が500時間ということは、
30日で割っても1日当たり17時間近くの労働時間です。
24時間労働も当たり前に行われるというのは、
労働者以前に人としてまっとうな扱いをされていません。
個人的にはこういった企業を利用するのは避けたいと思うのですが、
知らないうちに利用してしまっているのが残念なところです。
ゼンショーを調べてみましたが、よく使うお店では「なか卯」、
ファミリーレストランの「COCO’S」も同系列でした。
ヤマダ電機で買い物することもありますし、
庄屋で飲むことだってもちろんあります。
よく使うお店がノミネートされていると良い気持ちはしませんね。
安いからとか遅くまで空いているからという理由でよく通うお店なので、
行くのをやめよう、と思ってもなかなか実行できません・・・。
たまには贅沢して旅行に行こう。温泉に入ろう。
と思って予約したホテルが「たかの友梨プロデュース」であったのも、
最近一番の衝撃です。
たまたま予定変更でキャンセルすることになったのですが、
休日の贅沢にまで利用することになるとは思いもしませんでした・・・。
最近見つけたお気に入りの居酒屋は、従業員さんを大切にするお店です。
昔からの友達同士で仲が良く、サービスも低下しがちなので
アルバイトも雇わないようにしている、とのことでした。
そういうお店こそ応援していきたいですし、
お金も落としていきたいと思います。
ブラック企業と言われることにメリットはありませんし、
そこで働くのも避けなければなりません。
今回のように広く知れ渡ることで経営者の方が考えを見直し、
ブラック企業が少しでも減っていくことを願います。
次号、第461は10月20日(月)に配信予定です。
どうぞお楽しみに!
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