知って得する経営塾 第446号『魂入れて仏作らず・・』
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ワーク・ライフ・バランスを越えて 働き方が変わる 会社が変わる!
不況の中でも元気に業績を伸ばしている企業があります。
業績が右肩上がりの企業とそうでない企業とでは、どこが違うのか。
このシンプルな疑問に答えを出しました。
本書では、今、元気あふれる企業をピックアップし、その事例の中から
元気の源を探ってみました。その結果わかったことは、それらの企業には
“ワーク・ライフ・ハピネス"という考え方が根底にあるのです。
“ワーク・ライフ・ハピネス"が中小企業の元気の“素"だったのです。
業績不振に悩む中小企業の経営者、管理者の目からウロコ本です。
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「魂入れて仏作らず・・」 経営コンサルタント 阿部 重利
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「仏作って魂入れず・・」
これは、
せっかく仏像を作ったのはいいが、
形ばかりで魂が入っていないということの例えです。
「物事をほとんど成し遂げながら、肝心な点が脱落していては意味がない」
という戒めだと思います。
わかっているようで忘れがちなことだけに、気を付けたいものです。
ところが最近、正にその反対、
「魂入れて仏作らず・・」
といった企業・経営者に出会うことがあります。
どういうことかと申しますと、
「企業理念」、「戦略策定」、「社員教育」、「後継者育成」等等、
「社内要因」（確かに一番重要で「肝心」な点ですが）
は十分満たしているものの、
「外部環境」を見誤り、みすみす経営難に陥っている企業があるからです。
まさに肝心な「魂」はあるのだけれど、
それを活かす「仏」がないといったところでしょうか？
このようなケースは、
「魂」があるだけに、本当にもったいないと思います！
やはり経営者として、
自社の経営資源を最大限に生かすにはどうすればよいか？
例えば、
政治動向、法律改正、政権交代、外交、景気動向、雇用環境、
人口動態、世間のトレンド、新技術の完成など・・
我々を取り巻く環境として、
これらの状況を分析・把握しておくことが重要だと思います。
そして、
自社および市場を取り巻くマクロ環境が、
どのような要因に影響されているのか？
時代の流れ、自社を取り巻く外部環境はどうなのか？
このような大局観を持って経営戦略や事業計画に臨みたいものです。
そうなった時に、
真の「魂」が「仏」に宿るのだと思います。
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編集後記 副編集長 塩田 剛也
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当メールマガジンをご愛読頂きまして誠にありがとうございます。
最近は雨ばかりで梅雨らしい日が続いていますね。
みなさまいかがお過ごしですか？
私は録りためたワールドカップの試合を観て週末を過ごしています。
今回は延長やPK戦にもつれ込む試合が多く、
最後までどちらが勝つかわからない試合ばかりで、
世界最高峰のプレーが観れているのが実感できます。
残念ながら日本代表は早々に敗退し、
ザッケローニ監督も母国イタリアへと帰ってしまいました。
４年間があっという間に終わってしまったと感じます。
今回、選手達がしきりに口にしていたのが、
「自分達のサッカーができなかった」
という言葉。
違和感を覚えた方も多いと思います。
パスをつないで相手を崩し、２点取られても３点取り返すような
攻撃的なサッカーを目指していました。
しかし、ワールドカップ本番ではただパスばかりつなぎ、
相手を崩せず点も取れないサッカーに終わってしまいました。
阿部先生の言葉をお借りすれば、
「魂入れて仏作らず」
ということでしょうか。
あれだけ多くの選手が同じ言葉を発するということからも、
目指すサッカー（理念）は強く共有されているのではと推測されます。
実際の試合でのプレーを見ても、
簡単にゴール前へボールを放り込むのではなく、
細かいパスでつなぐ姿が多く見られました。
おそらく練習でもそういったプレーを繰り返して
「教育」していたのでしょう。
しかし、結果が伴いませんでした。
自分達の理想にこだわりすぎ、
相手の選手や戦術に対応したプレーができていたかというと
疑問が残ります。
実力差や相手の戦術といった外部環境を見誤り、
全く良い結果を残せなかった。
まさに「魂入れて仏作らず」
といった言葉がピタリと当てはまるように思います。
「自分達のサッカーができなかった」
という言葉に違和感を覚えるのは、
理想ばかり掲げ、過信し、強い相手には全く対応できず歯が立たない、
そんな姿が滑稽に感じられるからではないでしょうか。
理想を大切にしながらも、状況を慎重に見極め、
大局的な観点で最適な行動を選択しなければいけないと
改めて思いました。
次号、第４４７号は７月１４日（月）に配信予定です。
どうぞお楽しみに！
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