第318号『ワーク・ライフ・バランスはなぜ必要か?』
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ワーク・ライフ・バランスはなぜ必要か?
ファイナンシャルプランナー 阿部 重利
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平素はお世話になります。
経営相談、社員教育・研修、FP相談等 ヒューマネコンサルティング株式会社
代表の阿部です。
さて、前回のメルマガで「成功企業に学ぶ働き方の見直し」と題して、
成功企業としての、働き方に対する思いやそのエッセンスについて触れさせて
頂きました。
今回は、ワーク・ライフ・バランスについて書いてみたいと思います。
では、そもそもワーク・ライフ・バランスとは何でしょうか?
中小企業にも関係のある事でしょうか?
確かに一言で「ワーク・ライフ・バランス」と言ってもとても広い概念であり、
『これ』と言える定義づけは難しいと思います。
一般的には、「仕事と生活の調和」と訳し、
「国民一人ひとりがやりがいや充実感を持ちながら働き、仕事上の責任を果た
すとともに家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生
の各段階に応じて、多様な生き方が選択・実現できる」
ことを意味するようです。
また、法的な建付けでは、
「次世代育成支援対策推進法が改正され、今年4月から101人以上の
全企業に対し、一般事業主行動計画の届け出が義務となった為に、それに
対応すること」
といったところでしょうか。
いずれにしても、このように考えると、
「何か堅苦しい」
「難しい」
ことのような印象があり、
「自社には関係ない」
「中小企業はそれどころではない」
と言った経営者のお話は良く耳にするところであります。
しかし、筆者は、
「あまり難しく考える必要はない」
と考えています。
ここで1つ、先日関与させて頂きました企業のお話をします。
その会社は、この不景気にもかかわらず10年以上増収増益を続けていて、
その理由や要因分析を社長に伺ったことがあります。
すると社長は、
「特別な事はやっていない」
「ただし社員は宝物と言う気持ちだけは持ち続けて経営している」
とおっしゃっていました。
具体的には、
●社員を支えている家族に感謝している
●退社時間にメリハリをつけてダラダラ仕事をさせない
●社員を信じ、任せられることは任せている
●社長も社員も同じ組織の人間と言う意味で、毎朝のトイレ掃除は社長自ら
やる
などといったことを「地道に続けているだけ」と言った社長の言葉が印象的で
した。
もちろん、業績好調の裏には他の要因もあると思います。
ただ、一つ言えるのはこの会社に伺うと、
「社員が生き生きとしている」
ということです。
まさにこれこそ、「ワーク・ライフ・バランス」の原点だと思います!
つまりは、ワーク・ライフ・バランスは
「義務である」
「福利厚生の一環である」
などといった堅苦しい「形」から入るよりも、
●優秀な人材の確保・定着を目指すために
●結果として人材コストの削減をするために
●社員のやる気やモチベーションをアップさせるために
●企業のイメージアップをはかるために
そして、
● 企業業績・労働生産性を向上させるために
といった、「身近」で「前向きなもの」として捉えてみたら良いと考えて
います。
そう考えてみると、ワーク・ライフ・バランスの定義づけとして、前述の
会社のように、
「社員が生き生きと働く・働けることで、会社が成長し、そして結果、社員も
成長する。といったシナジー効果を生み出すこと」
という言い方も出来るのではないでしょうか?
つまりは、全く縁遠い・関係ないものではなく、どの企業にも当てはまる
「経営戦略」の一環だということです。
実は筆者、もちろん自社でもワーク・ライフ・バランスのコンサルティングは
やっておりますが、ワーク・ライフ・バランス実現支援のNPO法人の代表
理事も務めています。
そのNPO法人と埼玉県の共催で、12月18日には正に
「ワーク・ライフ・バランスはなぜ必要か?」
と題してイベント・セミナーも行います。
このイベント・セミナーでは、経営者の皆様やすべての働く皆様に、今一度、
ワーク・ライフ・バランスを「経営戦略」として、また、
「生き生きと働くことの重要性を再認識して頂く場」
として、明確に位置づけ、有意義なものにしていきたいと考えています。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
◆◇◆ ファイナンシャルプランナー 阿部 重利 プロフィール ◆◇◆
ヒューマネコンサルティング株式会社 代表取締役 阿部 重利
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編集後記 副編集長 渡邉 正行
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いつも当メールマガジンをご愛読頂きまして誠にありがとうございます!
今回はファイナンシャルプランナーでヒューマネコンサルティング株式会社、
代表取締役の阿部重利先生の経営コラムでした。
めっきり寒くなって冬らしくなりました。
いよいよ師走、今年も残り僅かですね。
大手旅行会社のJTBが年末年始の旅行動向調査という事で、「年末年始に
1泊以上の旅行に出かける人」の旅行動向の調査結果を発表しています。
国内旅行全体の旅行人数は昨年を1.4%上回り2948万8000人となる
見込みで、国内・海外ともに昨年より増加の見通しが出ているそうです。
震災により、計画停電や食料・消耗品のまとめ買いが起き、その後の消費の
低迷が報道される中、年末に向けて少し明るいニュースが流れました。
師走の寒さの中にもほのかな温かみを感じる出来事が増えて行けばと願い
ます。
とにかく寒いです。ご自愛下さい。
次回第319号は12月12日(月)に配信予定です。お楽しみに!
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