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第236号 協会けんぽの保険料率改正、リフレーミング(コーチングのエッセンス)

 ┏┿ 知って得する経営塾  ━━━━━━━━ 第236号 2009年7月6日━━
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┿┛発行:榎本会計事務所&イーシーセンター    https://www.ecg.co.jp/
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│現場叩き上げ執筆陣による中小企業経営コラム
│経営者、営業、会計、税務、法律といった様々な視点で掲載中
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             ■□■ 目次 ■□■

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「協会けんぽ」の保険料率改正などのお知らせ     特定社会保険労務士
                             東海林 正昭

コーチングのエッセンス:後編            中小企業診断士
                             伊地知 克哉

編集後記                     副編集長 秋葉 和彦

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「協会けんぽ」の保険料率改正などのお知らせ     特定社会保険労務士
                             東海林 正昭

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むし暑い日が続きますがメルマガ読者の皆様、お元気ですか。7月は社会保険
労務士にとって1年で一番忙しい時期になります。毎年7月1日から10日ま
で社会保険事務所や健保組合などに提出する算定届の提出があります。

今年から労働基準監督署に提出する労働保険の計算の年度更新届が6月1日か
ら7月10日までの期間に変更になりました。

さらに賞与を支払った際に社会保険事務所や健保組合などに提出する賞与届提
出と続きます。事業主の皆様、提出期間をお忘れなく。


さて、国の管轄の政府管掌健康保険は昨年10月から協会けんぽに変更になり
ました。

しかし健康保険証に関してはオレンジ色の旧政府管掌健康保険のものを、その
まま使用しています。昨年10月以降入社なさった方に関しては協会けんぽで
水色の健康保険証を発行しています。

今回、オレンジ色の旧政府管掌健康保険のものを水色の協会けんぽ発行の健康
保険証に変更更新する作業が始まりました。送る時期は協会けんぽの都道府県
支部によって異なります。

首都圏では、協会けんぽ東京支部の管轄の事業所においては6月下旬から8月
中旬にかけて、神奈川支部においては7月上旬から8月上旬にかけて、埼玉支
部、千葉支部においては6月下旬から7月下旬にかけてそれぞれ送付されます。

事業所に送られてきたら新たな水色の協会けんぽ発行の健康保険証を社員に渡
し、オレンジ色の旧政府管掌健康保険の健康保険証を回収し、同封されている
返信用封筒で返送するようにします。

なお昨年10月以降入社なさった方に関しては協会けんぽ発行の水色の健康保
険証を発行しているので新たな水色の健康保険証は変更更新されず送られてき
ません。

さて、昨年10月から協会けんぽに変更になりましたが、健康保険料率は変ら
ず全国一律8.2%となっていました。これが平成18年健康保険法改正によ
り、平成21年9月から都道府県支部ごとの保険料率に変更になります。

つまり都道府県支部ごとによって保険料率が違ってくるのです。今までの健康
保険料率8.2%より高くなったり低くなったりするのです。

健康保険料率が一番高くなるのは北海道支部と佐賀支部の8.26%で、一番
低くなるのは長野支部の8.15%です。

つまり、0.11ポイントの差が開きます。首都圏では東京支部は8.18%
に、神奈川支部は8.19%になり、埼玉支部、千葉支部は8.17%になり
以前より低い保険料率になります。

このように都道府県支部ごとによって保険料率が違ってくるのです。平成25
年9月までは都道府県ごとの料率の差を小さくして保険料率を設定することに
なっています。

このような激変緩和措置は5年限りのため、それを過ぎると現在の医療費水準
により保険料率の高い県と低い県との差がさらに大きくなります。

そのため保険料率の低い県であれば納める保険料が安くなるので、将来は高い
県から低い県への事業所の移転なども考えられると思います。


  ■□■ 特定社会保険労務士 東海林 正昭 プロフィール ■□■ 
      【https://www.ecg.co.jp/about/syoji.php?mm=236】

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■□■ 榎本会計インターネット放送局お勧めコンテンツ ■□■

 7月2日       <対談!経営語録>
  中小企業診断士 伊地知克哉先生と語る「今年の前半戦を振り返って」
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 6月10日 <対談!経営語録> 経済アナリスト 藤原直哉先生と語る
         「『夢』と『創造力』と『少しのお金』」
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コーチングのエッセンス:後編       中小企業診断士 伊地知 克哉

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「前編」をお読みになっていない方はこちら↓からお読み頂けます
   【https://www.ecg.co.jp/blog/mm_003193.php?mm=236】

前回は、人事評価を巡り悩めるクライアントが、コーチングによってモチベー
ションを回復できた事例をご紹介しました。では、どうして人はこのクライア
ントのように悩んでしまうのでしょうか。

私たちは、日常生活において様々な情報を取捨選択して生きています。その中
から今後も大切だと思われる情報については記憶しているため、同じような場
面に遭遇しても過去の記憶を呼び起こして適切に対処することができます。

ところが、人が何か問題を抱えるときというのは、この過去の記憶がないケー
スです。つまり、対処法がわからないので思考停止状態となるのです。

では、あらかじめあらゆる事態を想定しておけばよいではないかということに
なりますが、現実問題としては仕事でも家庭でも想定外のことが起こります。
このとき、思考停止状態に至るのは、物事の判断する枠組みが一定であるため
です。

前回のケースでは、会社の評価で自分の価値を判断してしまうという枠組みで
す。多くのビジネスパーソンの悩みは、ここに集約されていると思います(要
は物の考え方次第で問題にもなるし、動機づけにもなるのです。悩むだけ損で
す)。

これに対しコーチは、クライアントの職務経験に自分の価値を見出すようコー
チングした結果、クライアントはモチベーションを回復することができたので
す。

このように、私たちは過去の経験がなくともこうした判断の枠組みを切り換え
ることで、ポジティブにもなれるし、ネガティブにもなり得るのです。

よくある比喩として、コップの水が「もう半分しか入っていない」「まだ半分
も入っている」というのがあります。

一般的には「もう~しか」だとネガティブ、「まだ~も」だとポジティブとい
う感じを受けるでしょう。しかし、人によっては逆のこともあります。

あるスポーツ新聞の記者さんが言っていたのですが、駆け出しの頃、大相撲の
担当になり、取材した力士にお酒を飲まされたことがあったそうです。

彼にこのたとえ話をしたところ、そのときのことを思い出し、コップ(お猪口
じゃなくて、ビールグラス)のお酒が「もう残り半分だ」(ポジティブ)「ま
だ残り半分ある」(ネガティブ)と感じて、ネガ・ポジ逆の反応を示しました。

これはどちらも正解です。結論において「コップに水が半分入っている」こと
には何ら変わりがないからです。ある事実(事柄)により問題だと認識するか、
その人の価値観(人柄)により問題と認識するか、つまりどの枠組みで判断す
るかによりネガ・ポジの結論が分かれるということです。

このような判断の枠組みのことを「フレーム」といいます。そして、あるフレ
ームが問題を認識している時は、そのフレームを切り換えて物事を見直してみ
ることにより、ネガ・ポジが反転する効果をリフレーミングと言います。

前回の会話例でコーチは、このリフレーミング効果を狙って会話をしていたの
です。コーチングのエッセンスは、要するにリフレーミングだと個人的には思
っています。

カップヌードルがどうして開発されるに至ったのか。これは創業者の安藤百福
(故人)が、国内競争の激化で新たな市場として渡米した時のことでした。

アメリカのバイヤーに即席ラーメンを試食してもらったところ、「アメリカに
はドンブリがないから売れない」と断られて、「なら、ドンブリつきのラーメ
ンを開発すれば売れるのか」とリフレーミングするのです。

もっとも日本ではドンブリはありますから、試作品を国内バイヤーに試食して
もらうと、「日本ではドンブリがあるから売れないよ」と言われます。ここで
さらなるリフレーミングがあり、世界のトップブランドになっています。

このように、当初の思惑とは違うところにヒット商品の鍵があるというのは、
よくあることです。業界の規制や慣習にとらわれることなく、自由な発想で新
商品や新サービスを考える。

そんな時、良き話し相手として経営コーチがいるかどうか。もし、身近なとこ
ろに経営コーチがいないのであれば、本メルマガ副編集長の秋葉氏までお問い
合わせをしてみて下さい。


  ■□■ 中小企業診断士 伊地知 克哉のプロフィール ■□■ 
     【https://www.ecg.co.jp/about/ijichi.php?mm=236】


   ◆◇◆ 中小企業診断士 伊地知克哉 企業経営ブログ ◆◇◆
    
 榎本会計事務所ホームページ上にて『企業経営ブログ』を公開しています。
 内容は随時更新されています。是非こちらもご覧下さい。
     【https://www.ecg.co.jp/blog/news.php?mm=236】

 また【榎本会計インターネット放送局】の『対談!経営語録』にもたびたび
 登場しています。是非こちらもお聞き下さい。
        ☆最新版☆ 「今年の前半戦を振り返って」
   【https://www.ecg.co.jp/blog/pod-taidan_003377.php?mm=236i】


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編集後記                     副編集長 秋葉 和彦

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いつも当メールマガジンをご愛読頂きまして、誠にありがとうございます。

6月30日に国家公務員に夏の賞与が支給されたというショッキングなニュー
スがありました。

人事院が民間のボーナスベースに合わせるように勧告を行ない、これに沿って
一般職で前年比8.9%減少との事、特別職では最高額で首相と最高裁長官に
約500万円が支給され、首相と閣僚は一部を自主返納したとの事、国会議員
には2割カットした約240万円が支給されたようです。

これにはさすがにびっくりしました。日本国はかなりの赤字で財政難のはず、
給与は別としても、業績が悪い企業は賞与なんて言ってられないはずなのに...。

しかも一部返納したとか、議員立法で2割カットしたとかで減らしていると大
威張り...。国民感情としては、賞与制度を無くしてやっと初めて評価してあげ
るというような気持ちですよね。

今回伊地知先生がご紹介したコーチングのリフレーミングを使って「2割もカ
ットした」を「2割しかカットできていない」と解らせてあげたいところです。

財源不足ならまずはこういう無駄を省くのが政治家の経営者としての役割かと
思いますが、静岡知事選を見てもおわかりのように(たぶん次の都議選もそう
なるでしょう)、もうすぐ選挙で与党が入れ替わるでしょうからその後に期待
したいですね!

次回第237号は7月21日(火)に配信予定です。お楽しみに!
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◆『EKI(榎本会計経営インデックス)』
  榎本会計事務所が発表する中小企業のナマの経営指標です。参考になる事
  もあるかもしれませんので、ご覧になって頂ければ幸いです。
     【https://www.ecg.co.jp/blog/eki.php?mm=236】


◆榎本会計事務所『会計用語集』
  内容は随時更新しております。最近は特に21年度の税制改正に関するも
  のを多くとりあげております。是非一度ご覧になってみて下さい。
     【https://www.ecg.co.jp/blog/glossary.php?mm=236】


◆決算診断サービスを行っております。経営の見直しとしてご活用下さい。
     【https://www.ecg.co.jp/service/000297.php?mm=236】

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 【発行者】    榎本会計事務所&株式会社イーシーセンター
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