知って得する経営塾 第142号
◆◆◆最近開催予定のセミナー『2006年を展望するセミナー』◆◆◆
今年1月、弊社の経営方針発表会にて藤原直哉先生は2005年の予測をこの
『驚』(おどろき)という1文字にまとめてお話頂きました。思い返せばこの
1年は『驚』の連続でした。
2005年も残り少なくなり、そろそろ来年に向けての準備をされ始めること
と思います。その準備の1つとして本セミナーをご活用頂ければと思います。
また、2006年に施行される『新会社法』かなりの抜本的な改革となります
が、これについても、税理士の榎本恵一が解説させて頂きます。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
※なお、開催は今週の土曜日とかなり期限が迫っておりますので、お申し込み
はお早めにどうぞ。
※また、誠に勝手ながら当事務所の引越の為、11月25日18時から27日
まで電話・メールとも通信ができなくなります。お問い合わせ等ございまし
たら、お早めにお願い致します。
詳細・お問い合わせはこちらから↓
【https://www.ecg.co.jp/topics/000460.php?mm=142】
[目次]
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グローバル社会における企業家としての視点(5) MBA 長友 孝幸
落語を冒涜するな! 落語家 三遊亭 金時
編集後記 副編集長 秋葉 和彦
[掲示板]
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歳時記
11月22日 いい夫婦の日
11月24日 東京天文台設置記念日
11月27日 ノーベル賞制定記念日
12月 2日 日本人宇宙飛行記念日
[グローバル社会における企業家としての視点(5)] MBA 長友 孝幸
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先月の21日、固定資産税の算定基礎となる都道府県庁所在地の基準宅地価格
が発表になった。
前回(3年前)と比べて東京が43%上昇したのをはじめ、愛知、福岡など大
都市を抱える7都道府県で上昇していますが、全国的に見た場合、単純平均は
23%の下落で、下落幅は前回より8ポイント縮まったものの下落地域の下落
率は激しく、地域格差は拡大しています。
総務省によれば、基準宅地価格が急上昇しても、下落しても、激変緩和(負担
調整)措置により、税負担に大きな増減はないし、また都市部の上昇が限定的
なため、固定資産税全体の税収は減少が続くとみています。
価格上昇地点でも激変緩和措置がとられるため、すぐに税負担が急増すること
はないという。土地がこんなに下がっても、そのわりには固定資産税の評価は
あまり下がっていないと思うのは当然なのかもしれない。
実際に東京都心部では不動産価格の取引価格が大幅に上昇しています、東京の
基準地点は千代田区の丸ビル前通りで、1平方メートル当たり1400万円。
中央区では、容積率の変更があり、大手町のすぐそばの銀座周辺でも海外ブラ
ンドがこぞって出店するという大きな変化につながっています。
その結果、地主は地価上昇で高い家賃が取れるようになり、家賃上昇に耐えら
れなくなった既存店が撤退したり、古いビルを統合して、大きなビルにして、
家賃負担能力の高いブランドショップに貸すことが、あちらこちらで行なわれ
るようになったのでしょう。
このような現象は、地価変動のトレンド転換点でしばしば観察される現象と認
識することができます。価格が値下がりしている局面では買い手側が物件の購
入を急がず、売り手側の足元を見ながら成約価格の引下げを図ろうとします。
逆に、売り手側は、不良債権処理を急ぐために、売却価格が不当に安すぎると
感じながらも安値での売却に応じる場合があります (価格下落に伴う損失をす
でに会計的に処理し、終わっている場合)。
逆に、実際の取引価格は不動産の投資利回りから見て妥当と考えられる水準よ
りも大幅に低い場合が発生するのである。不動産の買い手側は、物件が利回り
から見て相当に割安であっても、不動産価格の下落がさらに進行する可能性が
あると思って購入を手控えてしまいます。
ところが、不動産価格が反転上昇に転じるやいなや、状況は一変します。不動
産取引価格は瞬時に利回りから見て妥当な水準に反発上昇し、不動産価格下落
の可能性が消滅すれば、利回りから見て妥当な水準で不動産を購入することに
大きなリスクは生じないからです。
理論価格から下方に乖離した資産価格は、資産価格の方向が下落から上昇に転
じた場合、瞬時に利回りから判断して妥当な水準に値上がりしていきます。さ
らに、不動産の買い手側が将来の不動産価格上昇を予想すれば、取引価格はさ
らに上昇します。
このような局面では不動産の売り手が優位に立ち、買い手側の提示する条件が
悪ければ、売り渋ることもできます。その煽りを受けて買い手側は買い手同士
の競争に直面し、より高い価格の提示を求められ、銀座周辺のブランドショッ
プのような結果になった推測できます。
我々は売り手側、買い手側、どちらの立場に立つにせよ、自己の置かれている
企業環境を把握し、具体的な施策を打たなければなりません。その上で上記の
ようなマクロ・ミクロ的な視野に立った考え方は必要であると思います。
◆MBA 長友 孝幸プロフィール
【https://www.ecg.co.jp/partner/000216.php?mm=142】
[落語を冒涜するな!] 落語家 三遊亭 金時
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やれやれ、今年も独演会終了。来年の3月までのんびり。ご来場下さった皆様
誠にありがとうございました。
やるのは本当に面倒だけどやらないと勉強しないし、しかし継続しているうち
にお客様も来て下さるようになったし、賞はもらうし、やっぱり努力はしてな
いとダメだね。
毎回多大なご協力を下さる榎本社長様にただただ感謝、感謝!
今回は「猫の災難」と「文七元結」という噺二題やりました。「猫の災難」は
柳家小さん師匠の十八番でそりゃぁ面白かった!何回聞いても同じとところで
笑っちゃうんだよなぁ。
落語の凄い処は何回聞いても面白いところ。「この間こいつのこの噺聞いたよ
…」と思ってもやはり面白い。商売にしている自分だって他の人の噺聞いて笑
うんだから。自分のその噺やるくせに!馬鹿だよ。
「猫の災難」で言えば噺の中のセリフで「今日はいい休みだったな?!」って
セリフがたまらなく面白い。あの一言を言いたいためにやっているようなもん
だ。歳がいけばまた今回とは違う味が出ると思うがこの噺は暫らくお蔵にしよ
う。
噺は少し寝かせた方がいい場合がある。もう一席の「文七元結」。二つ目時分
に3人の師匠から教わった。一人目は扇橋師匠、今の市馬さんが新宿末広亭の
二階で稽古つけてもらうのに便乗させてもらった。
本格的に教わったのはさん喬師匠。それを親父にも聞いてもらって仕上げた。
三人とも全く違う文七でそれぞれいいところを取ってこしらえた、ブレンドで
ある。
うちの親父がまだ14?5歳の前座の頃、先代の円歌師匠のお供で仕事に行っ
た時の話。
先代金馬と先代円歌は兄弟弟子だ。金馬師匠が「おい、円歌にな、『あまりガ
ツガツ稼ぐな!』ってそう行っとけ!」と言われて
ウチの親父、まだ子供だもんだから「あまりガツガツ稼ぐなってウチの師匠が
そう言ってました」
と円歌師匠「龍ちゃん、(父の本名です)おたくの師匠はね、ひとつの噺を3
人の師匠から教わってんだよ。俺は一人にしか教わってない。だからお前の師
匠の三倍働かないと同じだけ稼げないんだよ…。」
お互い尊敬しあっていたんでしょうな。円歌師匠が亡くなって葬式の時、祭壇
の前で金馬師匠、ご焼香もせず位牌に向かって「バカ野郎、俺より先に死んじ
まいやがって…バカ野郎、バカ野郎…」
それから半年、どこも悪くなかった金馬師匠が急激に衰えて亡くなったそうだ。
当日のプログラムにも書いたが志ん朝師匠に文七元結の事について「そんな大
切な金をやる人はない。きっと必要なのは20両位であとは博打に使うつもり
だったんじゃないかと思う」
と聞いたら少し嫌な顔をなさって「いや、長兵衛はそんな男じゃない。長兵衛
はやる人間なんだよ。君の狭い了見で何でも登場人物を割り切ろうとしちゃだ
めだ。そんな疑念を挟む位ならこの噺やらなきゃいいんだよ」
その時は理解しきれなかったが今思い出すと、何てバカだったんだ!と冷や汗
が滲む思いだ。あ?恥ずかしい!
この間、NHKで落語コンクールを放送していた。大賞を取ったのは志らくさ
んの弟子だったが最近は入れ事入れたり時事ネタ的ギャグを挟むと「斬新なギ
ャグを入れ落語に新風を吹き込んだ」なんて言う馬鹿評論家がいる。
落語を冒涜するな!と言いたい!
でもそういう奴の方が持て囃されるんだよな?。
出来ない私、ちょっと無力感…
◆三遊亭金時師匠のホームページはこちらです
【http://www.club-ec.com/kintoki/】
[編集後記] 副編集長 秋葉 和彦
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いつも当メールマガジンをご愛読くださいまして誠にありがとうございます。
今週末、榎本会計事務所&株式会社イーシーセンターが引っ越すことになりま
した。といっても同じビルの2階から3階への移動ですが…。
これに伴い、11月25日(金)18時から28日(月)9時まで、電話及び
メールの通信(当事務所のお客様については、会計データの通信も)が一時的
にできなくなります。皆様にはご迷惑をおかけ致しますが、何卒、ご了承いた
だけますよう宜しくお願い申し上げます。
今後は広くなる分セミナールームを設けまして、これまで以上に多彩なセミナ
ーを行っていく予定です。
会社法の創設や税法の改正その他など企業を取り巻く環境はめまぐるしく変わ
ってきています。生き残るためにも是非積極的に勉強していきましょう!
次回は12月5日(月)に配信予定です。お楽しみに!
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