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金時のニューヨーク滞在記 その2


6月4日、飛鳥2の船内で朝食後、トランクを担いで、約三週間過ごした船を後にした。一行はこの後、サンファンからパナマ運河を通ってアカプルコ、サンフランシスコ、バンクーバー、ジュノー、ペトロパブロフスクを経て7月15日に横浜に帰って来るそうだ。豪華なもんだ。

アメリカ入国は極めて厳しく、指紋を取られ、眼球の毛細血管を撮影されて、やっと入国。ピリピリしている感じがした。

日本領事館の篠原さんが迎えに来てくれて、まず地元日本人会敬老会で落語。夜は日本総領事公邸で西宮大使とVIPの皆様が集まって落語会と晩餐会。セントラルパークをはさんで反対側にある、かのジョン・レノンが暗殺されたダコタハウス前で写真を撮ってホテルに向かった。完璧な田舎者だ。ダコタ・ハウス.jpg

マンハッタンブリッジ.jpgホテルだが、ニューヨークのミッドタウンのホテルは軒並み高く、300~500ドルくらいのホテルが主流だ。「安全を金で買う」という考え方だ。4泊を予定している私にはとても払える金額ではない。そこでインターネットで「デイズ イン ブルックリン」というホテルを見つけて予約した。

 なぜここにしたかというと、野球小僧の私としてはブルックリンドジャースでブルックリンという地名に馴染みがあった事、出来たのが2004年と新しく、写真の様子ではきれいそうだった事、そして何より朝食付きで100ドル!!!という破格の値段に心を動かされた。

大使館のリンさんというインドネシア人の運転手さんにホテルまで送ってもらう。場所さえ全くわからない。マンハッタンからマンハッタンブリッジを渡りさらに20分。

 リンさんがいうには「この辺りは倉庫街で、夜になるとほとんど人が歩いてない。ホールドアップや麻薬売買が頻繁に行われる危険地帯」と言われてかなりびびった。安いという理由だけで決めたことを後悔した。「とにかく夜は外に出ないように…」と言われた。怖い…。

ニューヨークでの滞在したホテル.jpg

5日は全くの自由行動。7時に起き朝食。8畳くらいの部屋でバイキング、とはいってもパン、シリアル、コーヒー、牛乳、ジュースが置いてあって、自由に食べる。宿泊している人は東南アジア系が多く、みんな寝巻きで食べていた。中にはパンを焼いて、牛乳とコーヒーを部屋に持っていって食べる人もいる。

 ニューヨークのホテル、というイメージとは大きくかけ離れている。ビジネスホテルってところか。私も二日目からは慣れて、ホテル内やホテルの近所は甚平姿で歩いていたもんね。

ホテルを出ると真向かいは消防署、隣は銀行、小学校の前を通って地下鉄の駅「35st,」だ。N線に乗って取りあえずグランドゼロに行くことにした。地下鉄はどこまで行っても均一料金2.25ドルだ。以前はニューヨークの地下鉄というと「危険!」というイメージがあったが、今は全く危険を感じない。

通勤時の地下鉄.jpg

真夜中でも真ん中あたりの車両にはいつも人がいるから安全だ。先頭車両に一人っきりなんて場合は危険なこともあるらしいが、利用客もかなり多く、安全な乗り物だ。後で聞いたら、全米でニューヨークはホノルルに次いで二番目に安全な街なんだそうだ。ちょっとビックリ。

カーネルst,で降りてグランドゼロへ。現在工事中で、なにか建物が建つらしい。

グラウンドゼロ.jpg

その直ぐ隣にビジターセンターがあって、犠牲になった方々、当時の電話の通話記録、飴のように曲がった鉄骨、涙なしには見られない。写真は日本から贈られた犠牲者の冥福を祈る千羽鶴。どうか安らかに…。

日本からの千羽鶴.jpg

そこから歩いてチャイナタウンへ。本当にチャイナタウンだった。中国人のパワーを強烈に感じた。大使館の人に聞いた「金楼」という飲茶の美味しい店に行く。大繁盛でたくさんの人が並んでいた。でも客の回転が速いので10分くらいで座れた。

 

 

飲茶のお店.jpg

 絶品飲茶.jpg

カートで色々な料理を運んでくる。こちらはひき肉のあんをユバで包み、蒸した料理。激ウマ!!その他にも二つ食べたところでギブアップ。すんげえ美味しかったです。 三遊亭白鳥そっくりさん.jpg

お勘定をチェックしに来た従業員が白鳥師匠にソックリでビックリ、大笑い。代金はチップを入れて8ドル。安いねえ~。

店を出てミッドタウン方向に歩き出す。観光名所のブルックリンブリッジ。丁度新婚さんが記念写真を撮っていました。お幸せに。途中、道を通行止めにして、音楽学校の子供達が発表会をやっていた。この中学生くらいのチャイニーズ系の少年、サックスがもの凄く上手だった。

 音楽学校の発表会.jpg

ジャズバーに行ってみたいと思っていたが、ここで聴いて充分満足してしまった。録音機を持っていって録音すればよかった…。


ブロードウェイを下から上がってメイシーズでお土産を買う。メイシーズはニューヨークの古い有名なデパートで、エスカレーターが木製なのには驚いた。さらにチョコレートのM&Mワールドでお買い物。

 M&M.jpg

これは名物チョコレートタワー。袋を置いてレバーを引くとチョコレートがわんさか出てくる。量り売りで、お土産として人気が高い。ただ色がやたらケバイ。日本に持って帰って見て驚いた。やっぱり文化の違いなのかね。


スプレー缶であっという間に絵を描き上げるストリートアーティスト。一枚20ドルで買って、いつもチラシを作って下さる屋並さんにお土産にすることにした。

スプレーアート.jpg


遅くならないうちにマンハッタンを後にして地下鉄でブルックリンへ帰る。領事館の人に「ホテルの近くにも美味しい飲茶の店があるらしいですよ…」と情報をもらって、ホテルから歩いて一区画行くと、急に中華街が開けていた!まるで「千と千尋の神隠し」のようだった!

 広い公園には中国人がダンスをしたり、太極拳をやったり、その脇でちっちゃな子供が寝巻き姿で遊んでいる。時刻は午後8時だ。危険な雰囲気はまるでない。後で聞いてみると領事館の人も知らないという。

 領事館の人が知らないくらい、4~5年の間に中国人街が出来上がっていたのだ!!運転手のリンさんも「7~8年前は黒人ばかりで怖かった。こんなに変わっているとは全然知らなかった。脅かしてごめんなさい。」だって。中国人恐るべし…。あっという間に街を築いていたんだね。

 レストランに入ると中国語のメニューしかなく、英語もない。仕方がないので鶏のチャーシューを乗せたチャーハンを食べる。帰りにワインとポテトチップを買って部屋で映画 「アイアム レジェンド」を見た。舞台がニューヨークだったので、見ながら「あ、ここ、今日行ったよ…」と独り言。一日歩き通しで疲れて寝る。

サムライウォーク.jpg

6月6日はジャパンデー。セントラルパークでサムライウォークが催された。殿はニューヨーク総領事館の西宮大使、お姫様はなんと元モーニング娘の加護亜衣ちゃんでした。やはり日本て言うと、イメージは忍者なのかねえ。

 サムライウォークでの加護あい.jpg

ジャパンデー.jpg

見物客も思い思いにジャパニーズコスチュームで参加。習字教室が主催するブースでは、筆でニューヨーカーの名前を書くコーナーがあって、大行列だった。日本の文化を幅広く知ってもらうことで、誤解も偏見も少なくなっているし、トヨタへのバッシングも、昔ならもっと大変だっただろうけど、最近はアメリカ人の日本人に対する理解がかなり進んでいるのだそうだ。だから、こういったジャパンデーのような催しはとても大事なのだ。

ボランティア.jpg

総領事館の皆さんとTシャツを20ドルで売って、その売り上げでセントラルパークに桜の木を植えるボランティア活動に協力した。加護っちも一緒に並んで売ったんだぜ!結局4本寄贈できるだけの売り上げがあった。正面スタンドでは渡辺貞夫のセッションが行われていた。

店じまいしてから篠原筆頭領事が「一杯やりましょう!」と言ってくれて、領事行きつけのイタリア料理屋さんへ行ってソフトクラブシェルを食べる。脱皮したばかりの渡り蟹は、殻も柔らかく、レモンとバターソースで食べる。ものすごい美味しいんだ、こいつが!

ソフトクラブシェル.jpg

この日もくたびれてホテルで野球中継を見ながらワインを飲んで寝る。

6月7日、いよいよ今回のニューヨーク滞在の目玉、コネチカット州にある日本人学校での落語会だ。

日本人学校の落語会.jpg校歌が日本とだいぶ様相が違う。日本の学校の校歌には「大西洋」は出てこないだろうし、「流れも清きハドソン河」は笑ってしまった。

日本人学校の校歌.jpg


1年生から9年生まで約百人の生徒さん。ネタは「そば清」。バカウケ。オチがいわゆる考えオチなので、終わってから「オチ、わかった人?」と聞くと6年生の一人だけが正解した。彼はお父さんが落語好きで、よく家で聴いてるそうだが、10年で日本の土は一度しか踏んでないそうだ。

みんな勿論、生落語は初めて。始まる前は「落語?なにそれ???」と思っていたそうだが、始まると感激をもって受け入れてくれた。やっぱりやってよかった。質問コーナーは手を上げる生徒達が後を絶たず大盛況。

文部科学省の方と.jpg

文部科学省からニューヨーク総領事館に出向している三枝さんと校長先生。

帰ろうとすると生徒達が飛び出してきて、感想文をもらい、みんなで記念写真。次の授業がもう始まっていたので、ここにいるのは3年生と5年生だけ。

 見送りの子どもたち.jpg

口々に「また来て下さいねー!」『来年も待ってますからねー」と車の後をずっとついてきてくれた。感動的な別れをして、帰りの車の中でその感想文を読んで、ボロボロ泣いてしまった。嬉しかった。いい子供達だな。本当にやってよかった!

帰りしな、三枝領事が「美味しい小龍包を食べに行きましょう。」とチャイナタウンにある有名店「ジョーズ上海」へ。蟹の小龍包が特に有名だ。美味しいの何の!!!レンゲに取り、突っつくと中からレンゲいっぱいの汁が出てくる。そいつと一緒にペロリ。絶品。

 ジョーズバー.jpgジョーズバーの有名な小籠包.jpg

蟹とオーソドックスな小龍包を頼んだが、私は普通の小龍包が好きだなあ。時分どきはものすごく混むらしいが、行ったのが夕方の4時だったので、すんなり食べられた。三枝さん、ご馳走様でした。

ホテルに戻り、近くの公園を散策し、持ち帰りの中華料理を部屋にもって帰って、ワインで一人ディナー。落語会の余韻に浸る。

晩ご飯.jpg最終日、日本総領事館のリンさんが11時に迎えに来てくれる予定になっていたので、前日、荷物を作り終えて、7時に起きると地下鉄D線でエムパイヤステートビルに行くことにした。エムパイヤステートビルは人気が高く、2時間待ちは当たり前だという。朝8時から受付開始なので、その時間に合わせていくことにした。

通勤ラッシュの地下鉄に乗って丁度8時に着いて、20ドル払って展望台へ。てっぺんから見たハドソン河。あそこに飛行機が不時着したのだね。その反対のイーストリバーをバックにキングコングスタイルで決めた。イーストリバーの先がブルックリンだ。天気は快晴、眺め抜群、満足満足。ラジオシティー、カーネギーホールを見てタイムアップ。

下から見上げたエンパイアステートビル.jpg

エンパイアステートビルからの景色.jpgキングコング金時 イーストリバーをバックに.jpgカーネギーホール.jpg5日間お世話になったホテルとお別れだ。日本人が泊まったのは私が初めてだそうだ。私は旅行程度の英語は不自由しないので、不便もなかった。部屋もきれいだし、ベッドはダブルで、シャワーも浴槽があったから、溜めて入れたし、朝食付きで近くの公園は広くて気持ちよかったし、安いし、大満足だった。全然危険じゃなかったしね。まあ、海沿いの倉庫街はちょっと危なそうな感じがしたけど。

ホテルを出てJFK空港からニューヨークにさよなら。本当にいい旅でした。ニューヨーク行く方、相談に乗りまっせ。出来ればいろんな国の日本人学校でも子供達に落語を聞かせてあげたいものです。   


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