私が敬愛する志ん朝師匠は、高座がある時は何席かさらってから楽屋入りしていたそうだ。 私もそれに倣い、高座の前は少なくとも一時間は歩いて、今日やるかもしれない噺を4〜5席、さらってから楽屋入りします。 今日も歩いていたら、NHKのドラマの時、お世話になった、女優の角替和枝さんにバッタリ!! 彼女に『役者はね、自分の役の人物のアルバムを作って、それに自分を当てはめて、役作りをするのよ…。』 と教えてもらった。 それから私も、落語の登場人物の簡単なアルバムを作るようにした。 私の落語に革命的な変化をもたらした。 だから角替さんには感謝してるんだ。 今日のネタは“鰻の幇間”。 これもやはり、登場人物の生い立ちが少し見えた方が面白い。 特に生い立ちが見えなきゃいけない噺は、例えば“鰍沢”。 あの女は元々、悪い人間ではないが、それまでの人生がああいう女を作り上げた、そのバックボーンが見えないと面白くないんだよねぇ。 一流の役者さんに接する事が出来たのは、ものすごいプラスになった。 楽屋に今度、真打ちに昇進する笑生さんがいたので、お祝いに一杯やる。 何故か、昨日に引き
続き、金八師匠も一緒だ。 彼は今日、朝からお粥しか食べてないそうだ。 やはり今日もご馳走になるつもりだったのか?…。 鰻の幇間みたいな人だ。 噺家は真打ちになってからが大変なんだよ…。 頑張れ、笑生改め文雀師匠!


