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事業承継ブログ
中小企業診断士・伊地知克哉によるコラム。経営を次世代に引き継ぐための承継計画や後継者育成のコツをお伝えします!(※2011年6月まで「企業経営ブログ」として運営)
[06/25]更新!
まずは、岡田ジャパン、おめでとうございます。やりましたね。スポーツの世界では、「自分たちの戦い方をすれば、結果はついてくる」といったことが言われます。自分たちの戦い方とは、自分らしさの発揮と言い換えることもできると思います。では、自分らしさとは何でしょうか。自分らしさとは、思いと行動や発言が一致していること、すなわち言動一致ということです。強化試合では、言動不一致しているように見えましたが、いざ予選リーグが始まると言動一致しています。これは、日常生活においても同じことが言えます。やりたいけどできないとか、やりたくないのにやってしまうことなど、誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。もちろん、そうした言動不一致は、ある意味で自分を守るためといったように、その人にとっては何らかの肯定的な意図があるものです。しかし、周囲の人からは、「何だあいつ、また口だけかよ」と揶揄されてしまいがちです。
そもそも人は、いつでも自分らしくいられるほど完璧にはできていません。気分や感情の変化に流されます。それは悪いことではなく、単に人間らしいだけのことなのですが、つい「自分はダメだ」のごとくレッテルを貼ってしまいます。そうならないためにはどうすればいいのでしょうか。まずは、自分の行動や発言に責任を持つことです。そのためには、自分の行動・発言が相手や周囲に与えている影響を正確に受け止めることです。たとえば、もし自分の何気ない発言が相手の気分を害したとしたら、相手の感情の変化の理由を察したり、確認したりすることです。大抵の場合、相手が感情的に反応すると、こちらも売り言葉に買い言葉のように感情的になりがちです。すると、お互いの発言や行動を責め合うことになります。その場合、言い争っていることは過去のお互いの発言や行動です。つまり、それらは修正のきかないことばかりです。全く、無益なやり取りです。
これに対して自分らしさが発揮されているときというのは、お互いの本音や本心がわかりますから、お互いを尊重しやすくなります。ちなみに、本音と本心の違いは何でしょうか。本音とは、本心から発せられた言葉や行動のことです。本心とは、その人の信じる正しいものの見方・考え方・感じ方により生じる内心のことです。人は、親しい人にしか本心は見せようとしません。しかし、本心は人の内心であるにもかかわらず、相手に悟られることがあります。往々にして、人は無意識のうちに相手の本音と本心を見極めています。見極めるためのスキルはありますが、スキルを絶対視して相手の本心を見抜き本音を引き出そうとするセールストークのごとくは、今の時代には相応しくありません。
モチベーションとは、本心から突き動かされる力のことです。よく経営者や管理者が「どうしたら部下のモチベーションが上がるのか」ということで悩むことがあります。その答えは、経営者や管理者が本心をさらけ出し、本音で対話できる環境を整えることです。伝統的な経営管理論では、いかにして部下を管理するか、統制するかということに視点が置かれています。それは、部下を人間としてみていないことでもあります。もちろん、企業経営は業績の達成という目標があります。しかし、業績とは行動の結果であって、行動の源泉ではありません。「いかに業績を上げるか」ということではなく、「いかに現場の本音を仕事に反映させることができるか」ということが大切です。それは、経営者や管理者が部下を一人の人間として、その人格を尊重した接し方をするだけでいいのです。先行きの見えにくい時代ということもあり、直ぐ結果を求めたがりますが、じっくりと相手の本音を聴き、本心に訴える関り合いを持つこと、これだけでも組織は大きく変わるはずです。もし、変わらないのであれば、それは本音や本心での付き合いができていないということでしょう。
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