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『論語』に学ぶ企業経営12

[10/14]更新!

ちょっと、ご無沙汰してしまいました。色々とコンテンツ作りが立て込んでおりました。新たに気づいたことなどを、少しずつ書き綴っていこうと思います。今回はリーダーシップをテーマに考えます。多くのビジネスパーソンは、会社に勤務している40年あまりの間、入社して二年目からは上司(ないし先輩)であり部下でもあるという不安定な立場におかれることになります。上司にはリーダーシップが必要で部下には必要ないというのであれば、上司であり部下でもある人にはリーダーシップは必要ないのでしょうか。

「孔子の曰はく、君子に九思あり。視ることには明を思い、聴くことには聡を思い、色には温を思い、貌(かたち)には恭を思い、言には忠を思い、事には敬を思い、疑しきには問いを思い、忿(いかり)には難を思い、得るを見ては義を思う」
「リーダーシップに必要な九か条」という観点から考えて見ます。
優れたリーダーになるためには、次の九つの点について、それぞれ必要とされる状況下で思慮深くあることが必要である。
1つ、経営を客観的に俯瞰できる複眼的な視野があること。
2つ、部下や顧客など経営を支える人たちの声に耳を傾けること。
3つ、表情は温和を保ち、部下とのコミュニケーション環境を整えること。
4つ、立ち居振る舞いは節度と威厳を保つこと。
5つ、発言は言行一致となるよう誠実であること。
6つ、どんな仕事にも誠心誠意行うこと。
7つ、疑わしい現象には問いかけて、不安を解消すること。
8つ、感情に任せて怒らないこと。
9つ、利益を得る機会には道義に照らして判断すること。
といったところでしょうか。

一人のリーダーが、このような多面性を持つことは難しいのではと疑問を持つことでしょう。もちろん、リーダーに成り立ての頃や部下の立場の人には、「とても無理」と尻込みしてしまうかも知れません。しかし、誰でも9つのうちどれか1つくらいはすでに出来ることがあるはずです。まずは、その部分を自分の長所として認識し、さらに伸ばす努力をすることが大切です。企業経営においては、様々な状況に遭遇します。したがって、1つの長所を意識して伸ばそうとしていると、状況によっては適切ではない場面に出くわします。そのとき、適切な事項に「気がつけばよい」のです。たとえば、部下とのコミュニケーションに長けている人がいたとします。しかし、現場での顧客からのクレームが生じたような場合、その問題解決には顧客への誠心誠意の対応が必要でしょうし、再発防止のために部下に対し「何でお前らの不始末のために俺が頭を下げなければならないんだ」と感情に任せて怒るのではなく、部下や顧客の声に耳を傾ける必要があります。また、そのようなクレームが生じた原因を探るために、業務のオペレーションを俯瞰的に見直す必要があるかも知れません。こうした様々な環境を経験すると、変化への対応力は身につきます。さらに、ひとつの視点からしか仕事を見ることが出来なかった自分が、別の視点から今の仕事を見ることによって、他の仕事をしている人の苦労や大変さなどがわかることもあります(リフレーミング)。要するにバランス(中庸)感覚が大切です。さて、この九思の「九」ですが、この数字から「気づき」が生じました。それは、次回で…。

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