【『論語』に学ぶ企業経営8】東京都墨田区両国の税理士、榎本会計事務所。
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[08/01]更新!
パートナーコンサルタントの伊地知です。8月になりようやく関東地方も梅雨が明けたようです。7月は日照不足の日が多く、ようやく夏らしい日が続きそうです。先週から下げ続けている日経平均も16,900円をあっさりと割り込み、為替も1ドル117円台をつける場面もありました。路線価が都市部で上昇と報じられましたが、都市部は過熱気味のようです。REITの影響ではないでしょうか。そろそろ、連動して下がるかもしれません。では『論語』から。
「子曰く、巧言令色鮮(すくな)し仁」
「子曰く、過つて改めざる、是を過ちと謂う」
前者は、言葉巧みにきれいごとを言って取り繕っても、中味のないのは相手に伝わる。
後者は、己の過ちを間違いとして認めないこと、これこそが過ちである。
歴史的な大敗をしたのに、未だに「自分の政策は間違っていない」といって憚らず、さらに自分の責任を部下にとらせる形で辞任に追い込む。トップリーダーとして、一番やってはいけないことです。最終責任はトップリーダーがとるから、部下もリーダーについていこうという気になれるのであり、9月には辞めさせますよと間接的に言われたら、一ヶ月以上も生き恥をさらすようにして大臣の職に留まれるはずがありません。
そもそも今回の与党の敗因は、透明性ある情報公開に基づく競争原理で経済が活性化するという理念と、自分たちの事務所経費については法律に規定に従い開示する必要ないと言い切る節操のなさにつきます。企業には財務報告の信頼性を確保するための内部統制を義務づけておきながら、自分たちの活動費は秘密のままでは、道理が通りません。何十円や何百円の領収書など、中小企業だって経理処理しています。ましてお金に困っていない政治家が、5万円以下の領収書の管理が大変というのは、お小遣い帳や家計簿の感覚からも明らかにおかしいとわかります。この国民感覚とのズレに未だに気がついていないのでしょうか。
今、トップリーダーに求められているのは、次のようなことでしょう。
「子曰く、其の身正しければ、令せずして行はる。其の身正しからざれば、令すと雖も従はず」
リーダーの言行が正しければ、フォロワーは命令されなくとも思いの通りに動いてくれる。しかし、リーダーの言行が正しくなければ、たとえ命令をしたとしてもフォロワーは思い通りの働きはしない。
良いリーダーを表現するとき「率先垂範」という言葉が用いられます。率先垂範は、単に朝一番に社長が出社して掃除をしているとかが例示されます。しかし、そうした行動をなぜ行なっているのか、社長の理念や価値観を部下に伝えることが大切です。それを伝えていかないと、マニュアル教育の弊害のように、「新人は朝一番に出社して、掃除をするものだ」という押し付けになってしまいます。
人が率先して動くときというのは、自らの意志でやりたいと思ったときで、一番パフォーマンスが上がります。人に命令されて何かやるのを好む人は少ないでしょう。これからの時代は、変化が起こってから部下に命令を出していたのでは手遅れです(食品の品質事故や原発の事故のように)。少なくとも部下には変化しそうな気配を察知し、上司に報告するくらいの実力をつけてもらわないと、重要な仕事は全てトップリーダーや一部の幹部が抱え込むことになります。これでは組織として業務を行なっている意味がありません。より一層の人材教育に力を注ぐことが大切でしょう。
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