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知って得する経営塾 第492号『月100時間残業、休日なしでも社員はイキイキ!なぜあんな企業がハピネス?』

[06/08]更新!

 ★☆★ 既刊情報 ★☆★

実践 ワーク・ライフ・ハピネス2  成功する会社は仕事が楽しい!

企業の成功の秘訣は
“頑張る"から“楽しい"へ!

成功する企業と成功しない企業とでは何が違うのでしょうか。
それは社員が“楽しく"仕事をしているかどうかの違いです。
会社は、これまでは“頑張る"ところでした。
しかし、今は違います。今は、頑張るより楽しく仕事をするほうが
業績も上がることがわかってきました。
働くことが楽しいと思える会社には「ハピネス」があります。
ハピネスがある会社は成長するのです。
本書は、ハピネスな五社の事例を取り上げながら、
その成功ポイントを明らかにしました。

業績不振に悩む経営者や管理者、
働くことに意義を見出せない若い人たちの必読の書です。

 

 

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月100時間残業、休日なしでも社員はイキイキ!なぜあんな企業がハピネス?
                 ビジネス・プロデューサー 鈴木 領一
 
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「ブラック企業」は、多くの人にとって身近な問題のようだ。
2月24日付本連載記事『超ハピネス企業、なぜ突然ブラック企業に転落…
仕事の効率向上施策が業績悪化を招く理由』では、「ブラック企業」と
「ハピネス企業」について言及したが、その反響は今でも続いている。
 
記事はTwitterやFacebookでも拡散し、あるメディアのFacebookページに
取り上げられた時には数時間で「いいね!」が1000件を超えるほどだった。
 
筆者なりに分析してみたが、読者が勤めている企業に、筆者が示した
ブラック企業の特徴に当てはまることが多くあったのだと思われる。
 
5月18日、塩崎恭久厚生労働相は、違法な長時間労働を繰り返すブラック
企業の名を行政指導の段階で公表するよう、全国の労働局長に指示した。
公表対象は労働時間や賃金に関する違反があり、時間外労働が月100時間超
となる企業ということだ。ブラック企業にとっては、存続することが厳しい
時代となってきた。
 
ここで、ふと思うところがある。筆者自身、かつて小さなベンチャー企業に
勤めていたことがあり、時間外労働が月100時間を超えることは当たり前
だった。しかし、ブラック企業に勤めているという意識はなかった。
 
社員の多くが「夢」を共有していて、その夢に向かって誰もがガムシャラに
働いていた。そんな雰囲気についていけない人は脱落していったが、
夢を共有する人は寝る間も惜しんで生き生きと働いていた。
給料は高くなかったが、筆者も毎日夢中で仕事に打ち込んでいた。
現在の基準でいえば明らかにブラック企業だが、好きで働いている人に
とってはブラック企業とは正反対のハピネス企業だった。労働時間や賃金
という定量的なモノサシでブラックかハピネスかを判断するのは間違って
いるのではないかと、筆者は常々考えている。
 
 
ブラック企業とは
 
今回、「ブラック企業とハピネス企業の違いとは何か」というテーマで、
戦略的PRコンサルタントで放送作家の野呂エイシロウ氏と対談を行った。
野呂氏は、『ネクタイを毎月3本買う人はなぜスゴイ仕事ができるのか』
(祥伝社)など、多くのビジネス書を執筆し、
『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系)や
『奇跡体験!アンビリバボー』(フジテレビ系)など、多数の人気番組を
手がけてきた売れっ子放送作家である。
 
PRコンサルティングとしては、売り上げ数兆円を超える大企業をはじめ、
有名外資系企業や大手IT企業も請け負っている。
今回は、ブラック企業とハピネス企業の紙一重の違いを明らかにする、
深くて楽しい対談となった。
 
また、今回の対談では、参考図書として『実践ワーク・ライフ・ハピネス2』
(著:阿部重利、榎本恵一、監修:藤原直哉/万来舎)を用いている。
対談で出てくるハピネス企業の事例は本書に登場している。
 
筆者(以下、鈴木)
今日はお忙しいところ、ありがとうございます。
野呂さんは、これまで数多くの企業を間近で見ていらっしゃいます。
最近、話題になっているブラック企業にも出会ったことがあるのではないかと
思いますが、いかがですか?
 
野呂エイシロウ氏(以下、野呂)
僕は基本的にブラック企業とは仕事をしません。僕にとってブラック企業とは、
社長に目標やビジョンがなく、社員も社長を馬鹿にしているような会社です。
よくいるじゃないですか、社員やタクシーの運転手には怒鳴り散らすのに
有名人の前では態度を変える社長。それから陰で社長の悪口ばかり言う社員。
そんな会社は僕から契約を打ち切ります。給料が良く労働時間が短くても、
全体が“ゆるい”会社は好きじゃないですね。
 
鈴木
野呂さんにとっては、労働時間が長いことがブラック企業の定義ではない
のですね。
 
野呂
そうです。僕自身、経営者でもあるけれど、1年で10日も休みを取らないです。
僕が付き合っている企業は、売り上げ20億円から数兆円の会社までありますが、
売上高に関係なく、伸びていて勢いがある会社は、社長をはじめ社員が猛烈に
働いています。
ある大企業の社長は猛烈に働くことで有名で、役員が社長をつかまえて打ち
合わせできるのがタクシーの中だったりします。そういう会社は、現場の社員
から経営陣まで本当に猛烈に働いています。社員は15分の時間も惜しんで、
早歩きをし、昼食を取ることも少なく、トイレに行く時間も惜しむほど働いて
いるけれど、実に楽しそうです。社長のことが好きで、役員のことが好きで、
上司が好き、という雰囲気に満ちています。
若い社員が多い某IT企業も、猛烈に働いています。ビジネスは、どんなに
がんばっても9割は失敗します。しかし彼らは希望を抱いて、「自分たちで
会社を変える」という意欲を持ってチャレンジしています。だから、長時間
労働していても楽しそうなのです。
 
厳しさがあってこそプロ
 
鈴木
長時間労働だからブラック企業という、単純な見方ではいけないという
ことですね。先ほど“ゆるい”会社とは付き合いたくない、というお話が
ありましたが、“ゆるい”会社とはどんな会社でしょうか?
 
野呂
登山でたとえてみましょう。登山コースが整備されている高尾山に登るのは
誰でもでき、そこそこ楽しいでしょう。しかし、誰でも登れる山に登った
ところで、大した喜びはないですよね。高尾山はアマチュアの登山家が楽しむ
山だとしたら、プロはエベレストを目指すはずです。エベレストを目指すレベ
ルになると、楽しいという要素が少なくなって、厳しさが増してきます。それ
でも登頂できれば最高の達成感が得られ、歴史にも名を残すことができます。
 
ビジネスでも同じです。社長の目的がはっきりせず、理念もミッションもない
ままだと会社は“ゆるく”なってきます。漠然と仕事をして、そこそこ楽しい
かもしれませんが、達成感は得られません。歴史に名を残すような仕事もしな
いでしょう。そんな会社は、結局ダメになっていくのです。
 
僕も多くの会社と付き合ってきましたが、“ゆるい”会社は一緒に仕事をして
いても楽しくありません。もっと売り上げを伸ばそう、もっと楽しい仕事をし
よう、もっと給料を上げていこう、という欲がないのです。つまり、欲がない
会社は“ゆるく”なるのだと思います。そういう会社が、本当のブラック企業
といえるでしょう。
 
逆に、ハピネス企業はプロの集まりであり、厳しさがあります。だからこそ、
自分たちが会社を維持しているという誇りを社員が感じていると思います。
 
鈴木
なるほど。野呂さん自身は、仕事に対してどんな姿勢で取り組んでいますか?
 
野呂
楽しさは人が与えてくれないので、自分で見いださなくてはならない、と考え
ています。そもそも、プロは大変という前提で仕事に取り組んでいます。
エベレストに登るのと同じで、プロセスは決して楽しくありません。
 
コンサルティングの仕事では、常に億単位の仕事をしているので、そのプレッ
シャーは相当なものです。仕事は失敗することのほうが多いわけですから、
楽しいと感じることはわずかしかありません。しかし、大きな仕事が達成でき
た時の達成感は、何にも代えがたいですね。
 
僕はテレビの仕事もしていますが、テレビの仕事は全然楽しくありません。
なぜなら、視聴率という大変なプレッシャーの中で戦っているからです。
視聴率は、わずかなことで変化しますから、映像のフレーム単位で真剣勝負
しています。楽しみといえば、誰よりも早く、その番組を観られるということ
でしょうか。そんなわずかなことに楽しみを見つけていくのも、重要な能力の
ひとつだと思います。子供をビデオで撮影しているお父さんは楽しいかもしれ
ませんが、プロのカメラマンは厳しく大変なのです。それが嫌なら、アマチュ
アのままでいればいいでしょう。
 
僕は超一流の野球選手とも仕事をしていますが、やはり彼らも野球を楽しんで
いるわけではありません。野球が楽しいのは草野球までです。大リーグクラス
になれば、楽しさよりも厳しさのほうが圧倒的に多く、楽しみといえば
バッターボックスに入って投手をにらんだら、投手がビビった表情をしたとか、
そんなものです。圧倒的な厳しさの中から楽しみを見つけていき、その先に
ある大きな成果によって達成感を得る。それがプロだと思います。
 
ハピネス企業とは
 
鈴木
野呂さんとは10年近くのお付き合いになりますが、常に上を目指して走り続け
ているように思います。自分を動かす原動力は何だと思いますか?
 
野呂
僕はビリが好きです。自分のレベルが上がるごとに、付き合うコミュニティ
(人脈)を変えています。自分がビリになるコミュニティを選んでいます。
今つながっているコミュニティの中には、50万円のスーツをぱっと買う人や、
京都の祇園で100万円使って遊ぶ人もいます。そんな人たちの中では僕がビリに
いますが、その中にいるからこそ、僕もそのレベルを目指そうという気になる
のです。常に尊敬する人がいて、その人から言われたことは絶対にその通りに
するようにしています。そうやって自分を向上させてきました。
 
いつも自分と同じレベルの人としか付き合わなければ、上を目指すこともなく、
自分がダメになっていきます。上を見ることができる人と積極的に付き合って
いくことが、向上のコツです。
それから僕は「欲望ノート」というものをつけています。やってみたい仕事、
行ってみたい場所、一緒に仕事をしたい人など、やりたいことをノートに書い
て忘れないようにしています。もう200以上たまっていて、さらに毎日10個ずつ
増えています。欲があるからこそ、がんばれるのです。
 
鈴木
最後に、野呂さんから見て、ハピネス企業になるために必要なことは何だと
思いますか?
 
野呂
カンパニーとは「一緒にパンを食べる」という意味だと聞いたことがあります。
社長一人が号令を出して、社員がそれに従うというのではなく、社員全員が
自主性を持ってプロとして働き、喜びを共有するコミュニティが形成されて
いる。それがハピネス企業だと思います。社長一人のエンジンよりも、社員が
10人いるならば10個のエンジンとなるほうが強いのです。
 
『実践ワーク・ライフ・ハピネス2』に登場するハピネス企業は、楽しいサーク
ルの延長にあるのではなく、社長から社員までプロであり、厳しさがある。
仕事を通して喜びを共有するため、社長がさまざまな仕掛けをしている。
社員を金儲けの道具とは考えていません。深海探査艇を作ってテレビでも話題
になった浜野製作所や、世界コマ大戦を企画して世界的なムーブメントを起こ
したミナロなど、会社が一体となることを社長自ら考えています。そういう
会社の社員が、社長を嫌いになるわけがありません。
 
社長が社員をプロとして育て、成長した社員は自分たちが会社を支えていると
いう実感を持つようになれば、自然に給料も増えていくものです。
それを実現した企業が、社長も社員も、そして社員の家族も幸せになるという
ハピネス企業でしょう。
 
鈴木
ありがとうございます。大変参考になりました。
 
(構成=鈴木領一/ビジネス・コーチ、ビジネス・プロデューサー)
 
 
 
●鈴木領一(すずき・りょういち)
ビジネス・コーチ。ビジネス・プロデューサー。
自己啓発のレジェントであるナポレオン・ヒルが所属した「サクセスマガジン
社」の能力開発プログラムの企画開発責任者を務めた唯一の日本人。
さらに進化させた自己改革メソッド「フレーム・1%アクション」は
劇的な変化をもたらすメソッドとして今最も注目されている。
氏のコーチングを受けたことで、無職状態からEXILEとの共演を達成した
ケースや、起業して成功し新聞やテレビに取り上げられたケースなど、数多く
の成功者を次々に輩出している。近著に『100の結果を引き寄せる1%アク
ション』(サイゾー)がある。
 
 
※この原稿は、ビジネスジャーナルより鈴木領一氏の許可を得て
転載いたしました。
http://biz-journal.jp/2015/05/post_10110.html
 
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編集後記                     副編集長 塩田 剛也
 
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いつも当メールマガジンをご愛読頂きまして誠にありがとうございます。
 
厚い日が続いていますが、皆さん体調はいかがでいらっしゃいますか?
 
6月も一週間が過ぎてしまいました。
早いですね。
来月10日は、半年に一度の源泉所得税納付日となっています。
(特例が適用となる方のみ)
それに加えて労働保険の申告・納付も迫っており、
出費も多くなりがちな時期です。
資金繰りに注意しなければなりませんね。
 
先日、お客様から従業員が退職してしまい困っているとお話を伺いました。
5月病なんて言葉をよく聞きますが、4月に入社したばかりではなく
入社してから半年ほど経過している方でした。
突然連絡が取れなくなり、無断欠勤になってしまったとのことです。
遅刻が多いため注意していたのが原因で機嫌を悪くしてしまったのでは、
とのことでした。
 
有給消化率100%を目指したり業績に連動した高額な賞与の支払など、
従業員の方のモチベーションを高め定着率を高めていく方針でいたのですが、
突然の退職となってしまいました。
 
社長の考えと従業員の気持ちや考えを一致させていくのは
本当に難しいことなんだなと改めて実感します。
 
仕事に対する考えや職場に求めるものは、
10人いれば10人とも違っているのが普通です。
そんな中で人を雇い、育て、組織を大きくしていくのは
本当に大変なことですね。
 
次号、第493号は6月15日(月)に配信予定です。
どうぞお楽しみに!
 
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