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知って得する経営塾

めざせ業績UP!企業経営者のための中小企業経営コラム。現場叩き上げ執筆陣が、営業・会計・税務・法律など様々な視点から執筆。隔週発行。

知って得する経営塾 第476号『ワーク・ライフ・ハピネス 第一回』

[02/09]更新!

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実践 ワーク・ライフ・ハピネス2  成功する会社は仕事が楽しい!

企業の成功の秘訣は
“頑張る"から“楽しい"へ!

成功する企業と成功しない企業とでは何が違うのでしょうか。
それは社員が“楽しく"仕事をしているかどうかの違いです。
会社は、これまでは“頑張る"ところでした。
しかし、今は違います。今は、頑張るより楽しく仕事をするほうが
業績も上がることがわかってきました。
働くことが楽しいと思える会社には「ハピネス」があります。
ハピネスがある会社は成長するのです。
本書は、ハピネスな五社の事例を取り上げながら、
その成功ポイントを明らかにしました。

業績不振に悩む経営者や管理者、
働くことに意義を見出せない若い人たちの必読の書です。

 

 

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ワーク・ライフ・ハピネス 第一回
                 ビジネス・プロデューサー 鈴木 領一

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デフレ不況から抜け出す一筋の光が見えつつある。
しかし大企業の好業績は聞こえてきても、中小企業全体が浮揚してくるのは
まだまだこれからという状況だろう。

日本経済は99.7%を占める中小企業に支えられているのは言うまでもない。
欧米から導入された“横文字”経営手法はいくつもあったが、
どれもが経営に余力のある大企業に最適な手法であり、
ほとんどの中小企業では使えないものばかりだった。

その中の一つというわけではないが、欧米から導入された経営概念に
『ワーク・ライフ・バランス』というものがある。
簡単にいえば仕事とプライベートのバランスを取り、
仕事に偏ったライフスタイルから脱していこうという主旨である。
昔から「働き過ぎ」と言われる日本企業こそ導入すべきという動きもあり、
国の施策としても動き出している。

しかし、これも“横文字”経営のご多分に漏れず、ほとんどの中小企業では
受け入れられていないのが現実である。

かといって日本の中小企業が総じて元気がないかと言えば、現実はまた違うの
も事実だ。筆者もコンサルタントとして多くの中小企業と接しているが、
社員がガムシャラに働いているのに目がキラキラと輝いて充実感に溢れ、
会社の業績も圧倒的に良いという会社に出会うことがある。

そのような企業にとっては『ワーク・ライフ・バランス』という概念すら
必要ない。“働くこと”自体に喜びが満ちているのだ。

長時間労働で従業員が虐げられているという『ブラック企業』がある一方、
従業員が長時間働いているのに充実感に満ちた職場もあるのだ。
そのような幸せな企業の姿を『ワーク・ライフ・ハピネス』という新しい概念
で定義し、その代表的な企業を紹介し話題になっている本がある。

その名も『実践 ワーク・ライフ・ハピネス2』
(監修・藤原直哉 著者・阿部重利、榎本恵一 万来舎刊)である。

2013年に第一弾の『実践 ワーク・ライフ・ハピネス』が刊行されて以来、
日本中の多くの中小企業経営者に支持され、好評を得て第二弾が1月31日に
刊行された。

「日本ではワーク・ライフ・バランスを制度としてとらえている経営者も
多く、敷居が高くコストも高く付くという固定概念があります。しかし
現実に元気がある企業を観察してみると、コストをあまりかけることなく
社員がのびのびと働き、その結果として企業の活性化につながっている
ケースが多かったのです。
そこで私たちはワーク・ライフ・バランスを超えた『ワーク・ライフ・
ハピネス』という概念で、元気のある企業を定義しました。
ハピネスを追求し、それを実現した企業を、書籍や講演で全国に紹介して
きました。
結果、日本中の中小企業経営者に支持され、ハピネスを実現している会社に、
今、大きな注目が集まっています」

と、共著者の阿部重利氏(ヒューマネコンサルティング株式会社代表取締役)
はいう。

『ワーク・ライフ・ハピネス』は『ワーク・ライフ・バランス』を否定する
ものではない。仕事と私生活をバランス良く過ごしてハピネスを感じている人
もいれば、仕事に多くの時間を割きながらハピネスを感じている人もいる。
『ワーク・ライフ・バランス』は、ともすると仕事の時間を削ることが目的化
してしまう恐れがあるが、『ワーク・ライフ・ハピネス』という概念ならば、
そのどちらも包括することができて、多様な働き方を認めることができるよう
になる。近年重要性が叫ばれているいわゆるダイバーシティ(多様性)の概念
にも合致する。

『ワーク・ライフ・ハピネス』は一見分かりやすい概念だが、その実現には
トップ=経営者の意識変革が必要だと、共著者の一人である榎本恵一氏は語る。
そうでなければ、ただ労働時間が長いだけの「ブラック企業」と言われかね
ない。社員が自らいきいきと働き、それでいてハピネスを感じてもらうには、
その環境作りが必要なのだ。

榎本氏は税理士であり税理士法人恒輝東京事務所(榎本会計事務所)を率いて
いる経営者だ。そのほか、経営者のためのEラーニングサイト「ウィズダム
スクール」の運営会社・株式会社ウィズダムスクールの代表も務めている。
(以下、グループ関連会社をまとめてECGと呼称する)

2月3日、東京両国にある江戸東京博物館のホールで大きなイベントが開かれた。
コンサートではない。ECGの「平成27年度 経営方針発表会」だ。
普通の会社なら社内だけで行う経営方針発表を、イベント会場を借り切って
お客様に公開したのだ。

毎年、職員全員参加で、お客様を前に経営方針をプレゼンしてきたという。
職員にとっては一年の中で最も楽しみなイベントだという。
こんな会社、聞いたことがない。

ECGは東京両国にある社員十六名の組織である。以前のECGはよくある中小企業
の実態と同じように、職員が個々の仕事を抱えてお互いが何をしているか把握
せずにバラバラに働いているという状況だった。

この環境を変えなければ社員の幸せはない、と考えた榎本氏は、より良い職場
環境を整えるべく新しい施策に取り組んでいく。

個々に抱えていた仕事の共有化を行い、お互いの仕事をシェアし助け合う
仕組み作りを行った。たとえば朝礼時に情報共有の時間を設け、仕事を抱えて
いる人が手の空いている人に仕事を任せられるように“仕組み化”したのだ。

その結果、社員が自主的に業務の効率化を図るようになり、時間をよりよく
活かせるようになった。また、仕事のローテーションや週3日出勤を認める
ことで、税理士試験の資格を取る勉強を始める者や、大学院に通う者まで現れ
たという。職員の自己啓発を榎本氏は後押ししていったのだ。

経営者である榎本氏の発想とリーダーシップにより、職員が仕事の効率化の
重要性に気づき、率先して業務改善を図ることで時間を有効活用でき、
さらに仕事に良い影響を与えるという好循環を生み出し続けているという。

「時間が有効に使えるようになり、税理士事務所でも自己実現ができると
なると、スキルも上がってきます。そして自立が促されてシェアできる仕事が
増え、さらにスキルが上がっていくという好循環が生まれるのです。
職員は最初こそ、半信半疑でしたが、今では、やればできる、という意識に
見事に変わってきました」(榎本氏)

さらに榎本氏は社員を一体化させるユニークな企画を実現している。
ギターが得意な職員をスターにさせようと考えたところから発想し、
彼に作曲を任せ、榎本氏が作詞を担当して社歌を作ってしまったのだ。
大企業に社歌があるのは普通だが、わずか十数名の会社で社歌を作る例は
ほとんどない。

さらに驚くべきことに、その社歌を職員全員で歌いCDにしてしまったのだ。
まだ続きがある。第二弾、第三弾の社歌も作り、第三弾では榎本氏の友人で
福岡にて会計事務所を経営する福田英一氏にも声をかけ、榎本氏作詞、福田氏
作曲という会社の枠を超えた“社歌”を作り上げ、しかも東京と福岡の双方の
職員でレコーディングをしてCDを作成してしまうという大胆な企画を実現した。
その結果、会社の枠を超え、空間を超えたつながりを意識するようになり、
職員の一体化以上の意識改革につながったという。

筆者も多くの会計事務所とお付き合いがあるが、
榎本氏のような大胆な発想と行動力をもった税理士には出会ったことがない。
『ワーク・ライフ・ハピネス』の提唱者の一人としての面目躍如である。

阿部氏と榎本氏の著書である『実践 ワーク・ライフ・ハピネス2』では、
驚くべき発想で社員のハピネスを実現させ会社を伸ばし続けている事例が多く
掲載されている。今後、この連載では、阿部氏と榎本氏の協力のもと、筆者が
取材したワーク・ライフ・ハピネスな会社を紹介していきたい。


『ワーク・ライフ・ハピネス2』
http://humane-c.co.jp/worklifehappiness.html


(文=鈴木領一/ビジネス・プロデューサー)


●鈴木領一(すずき・りょういち)
ビジネス・コーチ。ビジネス・プロデューサー。
自己啓発のレジェントであるナポレオン・ヒルが所属した「サクセスマガジン
社」の能力開発プログラムの企画開発責任者を務めた唯一の日本人。
さらに進化させた自己改革メソッド「フレーム・1%アクション」は
劇的な変化をもたらすメソッドとして今最も注目されている。
氏のコーチングを受けたことで、無職状態からEXILEとの共演を達成した
ケースや、起業して成功し新聞やテレビに取り上げられたケースなど、数多く
の成功者を次々に輩出している。近著に『100の結果を引き寄せる1%アク
ション』(サイゾー)がある。

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編集後記                     副編集長 塩田 剛也

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いつも当メールマガジンをご愛読頂きまして誠にありがとうございます。

本文中でも触れていただいた経営方針発表会ですが、
今年は私も実行委員長として運営に携わっておりました。
事前準備、当日の誘導や指揮、事後の精算業務や振り返り、反省などなど、
100人以上の参加お申し込みをいただいているだけあって気を配ることが
多く大変だったと感じます。

しかし、無事に会が終わったときの爽快感は言葉では表せません。
準備段階では、他の業務で忙しいのに大変だな・・・と思うこともありました。
大変であっても、所長の熱い気持ちに引っ張られながらなんとかこなしていく
日々・・・。それが事実であり、正直な感想ですが、開催日が近づくにつれ、
考えも変わっていきました。

先輩の助言をいただき、前年の資料を確認しながら何度もシミュレーション
して、もうこれで大丈夫、と思っても、まだまだ抜けていることがある・・・。
それを気づかせてくれたのは、先輩の「あれは準備した?」という一言でした。

自分の気づかないこと、見落としていることに気づき、
先回りして質問してくれる。気づかせてくれる。

そういったことは、経験を積んで色々知っているからこそできること。
また、余裕を持って周りを見ることができているからこそできることだと
思いました。
それは今回の発表会にとどまらず、全ての業務に通じる気遣いだと思います。
開催日を迎える頃には、たくさんの方に支えられていることに
感謝の気持ちがいっぱいで、辛い気持ちは吹き飛んでいました。

どんな仕事からも、学べることはたくさんあると思います。
ですが、それを感じ取れるか、また、喜びを得られるかは、
仕事に対する姿勢次第。
そして、仕事に対する姿勢は自分の気持ちだけでなく
周りの環境にも大きく影響されます。

経営方針発表会で色々なことを考え、学ぶことができたのも、
早く帰りたいときは早く帰れるなど、自分の意思でメリハリをつけられること、
そしてみんなと協力しお互いに助け合って仕事が出来る職場だからこそだと
思います。

他にもワーク・ライフ・ハピネスを実現している企業を、これからの連載で
紹介してくださるとのことです。
私も非常に楽しみにしながら、次のメルマガを発行したいと思います。

次号、第477号は2月16日(月)に配信予定です。
どうぞお楽しみに!

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